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事業会社にやってくる銀行員を上手く使う方法はあるのか?

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結論、はじめに

 

結論:彼らの特性を活かして動いてもらえば、会社の価値はグーンと上昇するはず。

 

事業会社に勤めていると銀行員が出向してくる事があります。例えば、会社が借金だらけになっていると監視する為に来たり、金を貸す相手(事業会社)はどんな事をしているのか、銀行員の研修を兼ねている事もあります。

 

さて、そんな銀行員ですが、おそらく筆者も含めてこんな感想を持っているのではないでしょうか。

 

「銀行員は上から目線(経営者視点)なだけで、何も出来ないし、本当に使えない!」

 

これはその通りで彼らは金勘定しかできません。

 

更には、筆者は「借金まみれの会社」「資金が潤沢にある会社」の両方に所属したことがあるので、銀行員のあからさまな態度の違いも見てきました。

 

「借金まみれの会社」での銀行員

彼らは債権者(金を貸した人)でもあるので、とにかく偉そうでした。事業を推進した実務経験も無いのに、(本やネットで)聞きかじった事を偉そうに発言し、担当者達を右往左往させていました。

しかし、何か実際に事業を推進する場面になると、彼らはリスクを負う事は全くしないので、サラリと他人になすりつけていました。

 

「資金が潤沢にある会社」での銀行員

彼らは極めて謙虚で経営者の指示に従順に従っていました。何十億も預金している経営者に「ごくつぶし!汗水垂らして働いた金をかすめ取る悪党め!」と頻繁にいじめられていましたが、黙って下を向いて耐え、笑顔を欠かさず従順な子犬を演じていました。

 

このように、金勘定しかできなくて、態度も人によってコロコロと変え、全く使えないと思われる銀行員ですが、彼らの特性を熟知すれば会社にとってもメリットがあるのです。先ずは彼らの特性から見ていきましょう。

 

 

銀行員の特性

 

基本的に銀行員は全員同じです。個々の個性はありません。見事なまでに同じような人間が銀行にはゴロゴロしています。それはまさに金太郎飴です。余談ですが、この銀行の人材育成は見習うべきところがあると感心しています。

 

上司に忠実(忠犬ハチ公

彼らは上司に「崖から飛び降りろ!」と言われたら、間違いなく飛び降りるくらい上司に対しては忠実なのです。

その理由は、ひと昔前まではたいていの銀行は天下り先(借金漬けにして飼い犬にした会社)を持っていたので、上司に媚を売り、忠実で居れば一生安泰だったので、こんな行員が増えたのでしょう。時代は変わり銀行員も一寸先は闇なのにも関わらず、悪しき文化だけは残っているのです。

 

クソ真面目

そもそも銀行員になろうという人は、きちんと勉学に励んできた真面目で大人しい方も多いし、更にはお金を扱う仕事なので真面目風に振る舞う教育を受けているので、本当に事業会社の方々と比べると真面目です。

 

管理が得意

金を貸した先を管理していく必要があるので、何も無くても「定期的にミーティングする」「定期的に上司にレポートする」こうした管理を定期的に行う能力が染み付いているのです。

 

数字を見てつまらない文句を言うのが得意

金を貸した先がしっかり稼いで返してくれないと、貸し倒れるし、自分の評価も下がるので、とにかくつまらない事をグダグダ言って「僕はちゃんと意見しました!」というアピール癖が染み付いているのです。

なぜ「つまらない事」なのかというと、彼らは事業現場で働いた事が無いので、「現場感」がつかめず、聞きかじった事をフワフワと言うのが関の山なのです。そんなフワフワ言葉を事業会社の担当者が聞くと「つまらないこと言ってるな~。現場の事、知らないでしょ?眠くなっちゃうよ。」になってしまうのです。

 

書類の細かいミスを見つけるのが得意

重箱の隅をつつくのが本当に得意なのです。これは金を貸す先が作った事業計画に対して、難癖をつけて貸さない理由にしたり、生殺与奪権を握る上司の前でアピールするために「何かを言わないといけない。」という癖がついてしまっているのです。

これも事業会社の中でやってしまうと、「あぁ~、ここが本筋じゃないのに、分かってないな~。そんなのどうでもいいじゃん!」になってしまうのです。

 

リスクの臭いに敏感で逃げ足が速い

事業のリスクでは無く、自分のリスクに非常に敏感です。自分の評価が下がりそうな仕事には絶対に近づきません。これは「社畜」にも言えるかもしれません。

 

お札の数え方が上手い!(最後にパチーン!)

銀行員と仕事をした中で、唯一と言ってもいいくらい彼らを尊敬できた特技でした。普通に数えられる人は多いかと思いますが、ポイントは最後の「パチーン!」です。

 

こんな特性を踏まえて、彼らをどう使えばいいのでしょうか。

 

 

みんなが不幸になる銀行員の使い方

 

銀行員は数字を見て経営者目線で話をするのが得意なので、時として事業会社の経営者は耳ざわりの良い言葉に騙されて、

 

「さすがだね~、うちの事を良く分かってくれてる。よし!事業の最前線で指揮をして、現場を活性化してくれないか!」

 

と、事業の最前線の上司に抜擢してしまう事があります。

 

こうなると「やってしまった・・・。」になるのは火を見るよりも明らかです。

 

配属当初、現場は

「おっ、この銀行員、知ったような事を言うな。ひょっとしてデキる人?」

となりますが、日が経つにつれ、銀行員の特性がボロボロと出てきて、

 

  • 上司(経営者)へのゴマすりばかりで、現場は呆れ
  • 遊び感覚ゼロのクソ真面目なマネジメントで、現場はギスギスし
  • 意味の無い定例ミーティングばかりで、現場を振り回し
  • 数字ばかりにこだわり、現場はやる気を無くし
  • 書類のつまらないミスばかりを指摘されて、現場はウンザリし
  • 挙句の果てにリスク回避ばかりで率先して動かないので、現場は崩壊

 

エース社員が続々と退職を申し出てきて、初めて経営者は現場の異変に気付くのですが、手痛い人的損失を被ってしまう事があります。

 

一方の銀行員も、慣れない現場に右往左往しながらも、銀行で獲得した能力で精一杯の仕事をしただけなので、責める事は出来ないでしょう。

 

事業会社の現場はガタガタになり、銀行員はストレス一杯で苦しんでしまうという、お互い不幸な結果にならない為にも、みんなが幸せになる使い方を考えましょう。

 

 

みんなが幸せになる銀行員の使い方

 

現場が破綻してみんなが不幸にならないように、銀行員をどこに配属すればみんなが幸せになるのでしょうか。

 

彼らの特性を考えると現場からは一歩離れた、管理部門が正解です。

特に経営企画が最適です。しかし、経営企画は現場部門と一体となって事業を進める事も多いので、銀行員が不得意な事業推進では無く、あくまでも(経営)管理を担ってもらい、事業会社の社員が嫌いな、数字、会議、書類管理を徹底してもらいましょう。

 

  • 数字管理(予実管理)
  • 定例会議管理(経営会議、取締役会事務局)
  • 書類チェック・管理(契約書、重要書類)
  • 経営者への気配り(おべっか、飲み会セッティング)
  • お札数え(飲み会)

 

 一つ注意したいのが、銀行員は巨大組織に属しているので「管理部門が管理部門を管理する」という事を銀行内ではやっています。これを事業会社でやられてしまうと管理コスト(時間)が増えるだけなので、「何をどこまで管理する」のかは目を光らせましょう。

 

経営企画に事業部門出身のエースが多い場合、

「経営者への気配り?バカらしい。昭和かよ!」

「ノミニケーションで会社が良くなったら、誰も苦労しないんだよ!」

と経営者をないがしろにする傾向があり、経営者が寂しく定時に帰って行く姿をよく見かけます。

こうした時に銀行員の上司に忠実な特性を発揮してもらい、おべっかや飲み会をセッティングをしてもらい、経営との円滑な関係を構築してもらいましょう。

 

 

終わりに

 

 事業会社から銀行員を見ると、「はじめに」に書いたように上から目線だったりとネガティブなイメージを持つ人も多いのが事実です。筆者も正直なところ銀行員へは良いイメージを持っていませんでした。

 

しかし、人それぞれ特性があるように、事業会社の社員の特性も銀行員の特性も違うのは当たり前で、こうした違いを十分知ったうえで、銀行員の適性に合った場所で活躍してもらう事で会社の価値は上がっていきます。

 

それでは今日から隣りに居る銀行から来ている彼、彼女の適性を理解して、良好な関係を構築していきましょう。

 

いつの日か、住宅ローンを組む時に金利を優遇してくれるかもしれないので、冷たくするのはやめましょう。