「職場に入ると、誰が偉いか一目瞭然の席配置」
「ヒラ社員は安っぽい椅子を使っている」
こんなあからさまな職場で生き残る方法があります。
- 権威主義が大好き
- 上に行けば行くほど「神」
- 「○○さんが言ったから!」
- 大人しく慎ましく
- 声で目立たない
- 同僚との雑談の花はいらない
- 誰が偉いか一目瞭然の職場で働いている方
- 地位によって備品差別のある職場で働いている方
- 古い体質の企業でなんとしても生き残りたい方
筆者は約20年、古い体質の日本企業等、5社に所属したり、製造業を中心として何社もの企業に訪問し、経営者や上司と言われる方々と一緒に仕事をしてきました。
古い体質の企業では、
「席配置、一目で分かる、偉い人」
「平社員、ボロイ椅子で、腰痛い」
と、こんな川柳が出来る状況でした。
こうした古い体質の企業では「偉い」事が全てという特徴があります。
こんな環境で、
「あの部長、偉そうにしているけど何にもできない。」
「何?この方針!従う意味ないでしょ。」
と、筆者や同僚は反発していました。
一方、
「○○部長が言っているんだから、やるべき!」
と子羊のような同僚も居て、よく対立していました。
しかし、こちらが例え正論でも、昇進していくのは子羊です。
そんな賢い子羊と反発するダメ社員だった筆者や同僚を比較し、サバイバル方法をまとめました。
この職場の特徴
- 権威主義がはびこる
- 上位職の意見が全て
- 仕事よりゴマすりが大事
権威主義がはびこる
- 席順で偉さを誇示
- 平社員には安い机と椅子
こうした一目で分かる階級差別を行う会社では、
「社長が言う事は神と同じ」
「上司に反対意見を言えない」
と、偉い事が全てになっています。
反対意見を言う事は許されません。
上位役職者の言う事は無条件で正しい。
間違った場合は部下のせい。
このルールを頭に叩き込む必要があります。
「上位役職者(部長クラス)にならないと、誰も言う事を聞いてはくれないから昇進する。」
こうした声を所属した企業の同僚から何度も聞きました。
こうした古い体質の企業では年功序列もはびこっているので、長い期間、耐える事を強いられますが、登ったら神です!
上位職の意見が全て
「社長、○○取締役がこう言ったんだから、~」
「○○部長が言ったんだから、~」
こうしたフレーズがよく聞こえてくるのが特徴の一つです。
前述の通り「役職上位の言葉=神の声」なので、これを連呼していれば話は通りやすくなります。
このセリフを気にしていると、
- 昇進する社員
- 昇進できない社員(転職していく、閑職へ追いやられる)
がよく見えてきます。
昇進する社員はこのフレーズを上手くポイントで使います。
経営者や上司の信者になっているので当たり前です。
彼らはどうすれば生き残れるのかを冷静に見極めて、このフレーズを吐きます。
一方、筆者もそうでしたが、
「経営はこう言っているけど、それは違う。」
「対立してでも、意見を変えさせないと。」
「こっちが正論だろ!」
と息巻く社員は間違いなく消えていくか閑職に追いやられます。
こうした社員は古い体質の企業では100%生き残れません。
「いずれ正しい事は分かるはず。」
「おかしなことをしていれば潰れる。」
と思いますが、残念ながらそんな事にはなりません。
新興企業であれば簡単に潰れますが、こうした古い体質の企業は盤石な取引先を持ち、政治とのつながりもあるので、窮地に陥れば国や金融機関も助けます。
反骨精神は邪魔なだけです。
仕事よりゴマすりが大事
社長も平社員と同じ島、備品も平等の会社であれば、仕事で勝負する必要があります。
こうした会社の社長は「権威主義」など、どうでもいいのです。
仕事の成果で全てが評価されます。
一方、古い体質の企業では「権威(偉さ)」が大切です。
権威を維持するためには、
「部下が上司を崇め奉る(あがめたてまつる)」
必要があります。
ゴマをする部下が居なければ権威は存在できません。
こうした古い体質の企業は「権威主義」ごっこをやっている余裕がある企業とも言えるので、それなりの地位に登れば美味しい思いが出来ます。
古い体質の企業で「ゴマすり」ストレスに耐えるか、新しい体質の企業で「仕事」ストレスに耐えるか、どっちもラクではありません。
対処法
- 積極コミュニケーション
- ○○さんが言ったからを連呼する
- 下っ端は静かにする
積極コミュニケーション
こうした古い体質の企業の上司達は座席が必ず孤立しています。
- 島の隅っこ
- 島の隅っこでお誕生日席
- 島から離れた場所
- パーティションで区切り
- 減ったものの個室
このように物理的コミュニケーションを取りづらい場所に居ます。さらに、部下からは気を使われ(避けられ)いつでも孤立しています。
そんな彼らは偉そうな気持ちとは裏腹に不安な気持ちもあります。
ITの事をよく知らなかったり、自分も若いころは上位役職者をバカにしていたのならなおさらです。
「どうせ、コソコソと俺の悪口でも言っているんだろう。」
とひとり悶々としています。
そんな彼らに積極的にコミュニケーションを取ろうとする部下。
誰だって嬉しくなります。
これをやる場合、同僚や部下の目を気にするのは一切やめます。
「ここで生き残る!」
という強い信念が無いと、彼らの目が気になって積極的になれません。
この強い信念が出来たのなら、同僚や部下との関係は切り捨ててしまった方がいいかもしれません。
「何かを得れば、何かを失う。」どっちもは無理なのです。
○○さんが言ったからを連呼する
上位役職者から仕事の方針が出たら、とにかく従います。
方針を出した部長や取締役が居ない打ち合わせで、反発する同僚や部下が居れば、
「○○部長(取締役)が言ったんだから、従うべき。逆らうの?」
と連呼しましょう。
とにかく自分が信奉者(信者)である事を印象付けます。
こうした発言は本当に嫌われます。
筆者が所属した会社でもこうした社員は居ました。筆者は大嫌いでした。
でも、彼らは昇進していきます。これが事実です。
一方、方針を出した彼らが居るオフィスでは露骨に言うのはやめます。
電話で話す時は、自分の意見であるかのように大きな声で説得をしましょう。
大きな声でがポイントです。
彼らに聞こえない声で説得していては意味がありません。
在籍を確認、聞こえるように大きな声でがポイントです。
下っ端は静かにする
席や椅子等で下っ端あつかいされているのなら、上位役職者とのコミュニケーション以外は静かにします。
上司達も自分と部下のコミュニケーションは楽しくても、部下同士のコミュニケーションなんてどうでもいいのです。
出来れば黙っていて欲しいと思っています。
部下同士が楽しく話しているのを、さらに上の上司がチラリと見て、
「○○課長、部下達が楽しく話しているみたいだけど、きちんと仕事はしているの?」
とイヤミを言われかねません。
上司の失点につながる事を部下がするべきではありません。
何のために上司と積極的なコミュニケーションを取って信者になっているか分からなくなります。
楽しい同僚や部下は早めに切り捨ててしまう事が生き残る事につながります。
やってはいけない事
- 職場で大きな声を出す
- 上位職の方針と違う事を電話で話す
- 雑談に花を咲かせる
職場で大きな声を出す
こうした企業の職場はシーンと静まり返っています。
最上位役職者(社長、取締役、部長等)は、
「職場に活気が無い!」
「静まり返っていてお通夜みたいだ。」
「もっとコミュニケーションを取りなさい!」
と口では言います。
しかし、これに従ってはいけません。
この意見を真に受けてしまった若手社員が、電話や会話を大声で始めます。
最上位役職者は静かにしたい時に限って騒ぎ声が聞こえるので、イライラし始めます。
「自分から言ったくせに意味が分からない。」
と理不尽に感じますが、それが会社です。
真に受ける方がおかしいのです。
上位職の方針と違う事を電話で話す
有能で信念を持って仕事をしている社員ほど、この傾向があります。
「いやぁ~、私はこうだと思っているんですが、上から言われちゃったんで。」
「でも、やっぱりこうするのがベストですよね。」
例え上司がその場に居なくても、誰かが上司に告げ口をします。
一番仲の良い同僚が告げ口をするのはよくある事です。
筆者が部長職をやっている時も、部下同士の裏切り、告げ口の応酬は日常茶飯事でした。
考えが正直で、真っすぐな人ほど、割を食うのが古い体質の企業です。
雑談に花を咲かせる
たとえ昼休みであっても、雑談に花を咲かせるのはルール違反です。
しかも上司抜きで話を盛り上げるのは最悪です。
上司は、
「仲間外れにされた」
と疎外感を感じてしまい、話している声をうるさく感じてきます。
「休み時間なんだから、そこまで気を使わなくても。」
と思いがちですが、そこまで気を使うのが古い体質の企業でのルールです。
一度オフィスに入ったら、休み時間も関係なく、気を使い続けるのが古い体質の企業の暗黙のルールです。
もっと言えば、古い体質の企業では所属している間は24時間365日、上に対して気を使い続けられる人間だけが上位職まで昇進する事が出来ます。
最後に
席の配置で誰が偉いか分かる古い体質の企業では「ゴマすり」を頑張れば、昇進できるというメリットもあります。
前述の通り、この世の中では新しい体質の企業で仕事のストレスか、古い体質の企業でゴマすりのストレスかを選ぶ事になります。
もし安泰な古い体質の企業に所属しているなら、ゴマすりを頑張って昇進すれば「人生イージーモード」になるのも事実です。
これで記事は終わりとなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
本記事は子羊のような同僚の観察、そして筆者や同僚の反発を基にしています。
多少なりとも、古い体質の企業での生き残りの参考になれば嬉しい限りです。
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