ブロゲーロ

リクルートを転職者、採用担当者として利用してきた感想

転職が初めてなら、先ずはリクルートエージェントにしておくのが無難

 

「転職エージェントは多すぎて選べない」

リクルートはどうなの?」

「登録者も多いから激戦じゃない?」

「転職は初めてだから不安」

 

筆者は2005年からリクルートを使いましたが、使ってよかったと思います。

 

このブログのまとめ
  • やっぱり業界最大手
  • 求人が集まりやすいので応募者も集まる、よって激戦
  • 担当コンサルタントは安心できる
  • 途中で裏切られない
  • 登録する前に整理
対象の方
  • 転職活動に不安な方(転職活動が初めての方)
  • リクルートの評価を知りたい方

 

 

 

 

 

筆者は約20年、日本企業5社に所属しました。転職は4回しましたが、転職活動は在職しながらのコソコソ活動でした。

ちなみに、エージェントは1案件紹介のみを含めると合計9社利用しました。

 

ちなみに最初に利用したのは当時の社名で「リクルートエイブリック」でした。

 

自分が応募者はもちろんの事、10年近く採用担当者としてリクルートを利用したので、応募者視点だけでなく、採用担当者視点でも見る事ができました。

 

応募者、採用者としてのリクルートのメリット、デメリット、登録する前に準備する事をまとめておきます。

 

 

メリット・デメリットまとめ

求職者目線

メリット デメリット
求人数が多い 応募者間の競争が激しい
担当コンサルタントのレベルが高い 意思決定をせかされる
途中で裏切らない  

採用者目線

メリット デメリット
最大手で企業からの信頼が高い やっぱり良いお値段
応募者の強み弱みを把握している  
求人にフィットする人材を推薦  

 

くわしく書いていきます。

 

 

求職者目線でのリクルート

メリット

求人数が圧倒的に多い

知名度、規模と業界最大手なので、

「とりあえずリクルートさんに求人を出そう。」

と企業はなるので、必然的に求人が集まってきます。

 

この流れは筆者が知る2000年頃から変わっていません。

 

多数の求人の中から応募企業を選べるのは大きなメリットの一つです。

 

担当のレベルが高い

筆者はこれまでリクルートエイブリック時代から4名のコンサルタントと関わりました。

 

雑談で前歴を聞くと、有名企業の出身であったりする場合が多いのが特徴です。

 

もちろん業界知識も豊富なので情報収集するのに問題はありません。

 

途中で裏切らない

筆者はこれまで転職エージェント9社を使いましたが、リクルートは途中での裏切りがありませんでした。

 

以前、比較的小規模エージェントの紹介を受けた事がありました。

 

面接は進み、最終面接も終わり、内定は出ましたが、年収が希望に届かなかったのでお断りしました。

 

すると、その翌日から新たな求人案内すら来なくなりました。

 

確かに転職エージェントの会社規模が小さければ、すぐお金になる応募者を確保し続ける必要があるので、在職しながら条件に難癖をつける応募者の相手をしている訳にはいかないのでしょう。

 

一方、リクルートではこうした事は起きません。

 

基本的にこちらから断るまで、最後まで付き合ってもらえます。

 

30代前半で初めてリクルートエイブリックを使った時から変わらない、最後まで付き合ってくれる姿勢には頭が下がります。

 

デメリット

応募者間の競争は激しい

最大手、求人が多いとなれば、応募者も多いので知名度のある企業の求人には応募が殺到します。

 

数百人が一案件に殺到なんて事も普通にあります。

 

これは仕方の無い事なので、粘り強く応募をしていくしかありません。

 

「転職はご縁」と言いますが、不思議なものでそんな企業は現れるものです。

 

意思決定をせかされる

書類選考、面接、内定、どのプロセスでものんびり考えている暇を与えてくれません。

 

応募者が多数居る事や、求人を出す企業との関係もあるから仕方ありません。

 

クライアント企業との関係は応募者よりも大切な場合もあるので、イラっとする事もあるかもしれませんが、先ずは転職エージェントの立場も知っておく必要があります。

 

詳しくはこちらのブログをご覧ください。

 

 

 

採用者目線でのリクルート

メリット

最大手で企業からの信頼が高い

日本の転職業界の中でリクルートは最大手である事は間違いありません。

 

なので求人を出す企業からの信頼も高いのが実情です。

 

何が言いたいのかと言うと、

 

リクルートからの人材紹介は、採用担当者が注目して見る傾向があります。

 

筆者はIT担当者を採用する立場に10年以上居たので、様々なエージェントから人材紹介を受けました。

 

やはりその中でもリクルートからの紹介には安定感があり、書類選考合格率が高いと感じていました。

 

もう1つ、人材が集まる理由は日本は保守的な会社がまだまだ多いのも理由です。

 

人事担当者は部長や課長に怒られない安全パイを選ぶので、必然的に最大手に求人が集まってしまいます。

 

筆者が経験した会社の人事担当者達も

「とりあえずリクルートさんに」

となっていました。

 

応募者の強み弱みを把握している

筆者はリクルートからの紹介の際はカバーレター(紹介文)も必ず読み、メモをしてから面接に臨んでいました。

 

人柄は30分も話せば掴めますが、リクルートのカバーレターの強み弱みの記述は的を得ている事が多いくありました。

「意外とよく見ているな。」

と面接中に納得していました。

 

カバーレターが気になる方は、担当コンサルタントに内容を予め聞いておいた方が安心して面接に臨めます。

 

求人にフィットする人材を推薦

登録者、そして応募者も多いことから、ピタリと合う人材を紹介してくれます。

 

デメリット

やっぱり良いお値段

「今年の予算、無くなっちゃったよ!」

と人事部長がよく嘆いていました。

 

紹介料の相場は30%前後ですが、能力の高い応募者が紹介されれば、相応の年収も払う事になるので必然的に紹介料も上がりました。

 

リクルートを使うとお金がかかるのは仕方のない事でした。

 

 

リクルートへの登録準備

先ずはリクルート転職サイト(リクナビ)に登録します。

 

数日経つと、リクルートの協力エージェントやリクルートエージェントから面談依頼のメッセージがきます。

 

各エージェントには新規登録者や情報更新者を確認出来るシステムがあり、有望な登録者を即座にチェックできる体制が出来上がっています。

 

エージェント間でも登録者の取り合いになっています。

 

なので登録すると、数日も経たないうちにメッセージが集まってきます。

 

しかし、

 

市場価値が無いとエージェントから見向きもされず、面談をしたいというエージェントも現れません。

 

そんな時は、とりあえず歩くと、今後何をすればいいか見えてきます。

 

ふてくされて、酒やタバコやゲームやパチンコや異性などの現実逃避に走ったところで市場価値は上がりません。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

登録してみるだけで、自分の市場価値がどの程度か見えてきます。

 

登録するにあたり、準備するべき事や注意点をまとめます。

 

履歴書、職務経歴書の記入

  • 若干盛る、ウソはボロが出るからやめておく
  • 事実を淡々と書いた方が好感度アップ

履歴書にウソを書ける余地はありませんが、職務経歴書はウソや「盛り」の宝庫になりがちです。

 

従事した事のない職務内容を書くのはもちろんご法度です。

 

一方、こんな例もあります。

  • リーダーでも無いのにリーダー
  • お手伝いしただけなのに主要メンバー
  • 失敗したプロジェクトなのに成功
  • 仕事の規模感をアップ

と、若干盛る程度であればいいかなと思いがちですが、やっぱりやめておく方が無難です。

 

例えば、お手伝い程度なのに主要メンバーであったと書いた場合、仮に面接官がその仕事のエキスパートだったら必ず突っ込んだ質問をしてきます。

 

その時に明確に答えられなければ、

「ん?この仕事やった事ない?おかしいぞ?」

となり、その瞬間、職務経歴書全体がウソだらけに見えてきます。

 

人間の印象なんてそんなものです。 

 

筆者はIT領域の面接を10年近くやってきましたが、一つでもウソが出てきたら「お見送り」にしろと、人事担当取締役からはよく言われていました。

 

やはり、

「やったものはやった。やっていないものは知らない。」

こうしたスタンスの方が確実に好感を持たれます。

 

なんで転職したいのかの整理

オフレコ

面接では話せない理由を列挙しておく必要があります。

  • ○○課長の顔を見るだけで吐き気がする
  • 給料安すぎる
  • 仕事がつまらな過ぎる
  • くだらない社内行事が多すぎる

 

下記記事のような企業に居れば不満も溜まります。

 

 

担当コンサルタントとの面談の際は、

「あの、面接では言えないような話なんですが、」

と前置きした上で、何故やめたいのかを話しておきます。

 

こうした情報は担当コンサルタントがおすすめ案件を整理する上でも役に立ちます。

 

オフレコ理由もハッキリ言っておかないと、オフレコ退職理由が満載の企業をおすすめされてしまい、

「こんな企業、行きたくないよ。」

と応募に二の足を踏んでしまい、一方の担当コンサルタントは、

「なんでイヤなんだろう?」

と理由が分からずに、すれ違いが発生してしまいます。

 

こうしたすれ違いを防ぐためにも、「オフレコ退職理由」を整理し、伝える必要があります。

 

パブリック

これは歯が浮くような事を考えておきます。

  • キャリアアップ
  • 仕事をステップアップさせたい
  • 野心に燃えている

 

オフィシャルな面接の場で言う理由ですから、美辞麗句と本音をうまく混ぜて考えておけば問題ありません。

 

担当コンサルタントによっては、これを聞いた後に、

「で、本音のところはどうなんですか?(笑)」

と聞いてきます。

 

譲れない事の整理

辞めたい理由を列挙すれば、自ずと転職先で譲れない条件が見えてきます。

「仕事」「金」「人間関係」「勤務時間」「規模」・・・

 

譲りたくないもの、譲ってもいいものを順位付けしておくと、担当コンサルタントは、

「整理できる=仕事も整理できる人」

こうした印象も持たれます。

 

 

何より大切な事

  • どんな仕事をしたいのか?
  • その先の未来はどうなっていたいのか?

これは転職エージェント対策で無く、自分の職業人生をどうしたいのか、必ず突き詰めておく必要があります。

 

実際、この辺りの事を考えなくても転職活動はできます。

 

「とりあえずは転職して、先の事は落ち着いてから・・・」

と目先の事だけを考えてしまうと、軸が無い為、ブレブレになります。

 

実はこの言葉は、筆者が最初に関わったリクルートエイブリックの担当者の言葉です。

 

当時、おすすめ案件もそれなりにあり、書類選考や面接を通過し、内定をもらっても、

「なんか違うんだよなぁ~。」

と断ったりしていたところ、これを言われました。

 

知名度の高さ、会社規模、給与、始業時刻、年間休日、福利厚生等に振り回され、一番肝心な事を見失っていました。

 

その後、職業人生を見つめ直し、自分のキャリアにとって何が大切なのかだけを考えて活動を進めると、迷いは無くなりました。

 

筆者がこれまでリクルートのキャリアコンサルタントから言われた中で一番印象に残っている事です。

 

これで記事は終わりとなります。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

本記事は筆者自身の転職経験や同僚や友人の転職活動の話を基にしています。

多少なりとも転職活動の参考になれば嬉しい限りです。

 

今回紹介した転職エージェント:リクルート(リクナビ)
(上記リンクから登録できます)