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子供からの素朴な質問に答えるためと地球について考える3冊(海、山、川)

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結論、はじめに

 

結論:この3冊を読んで、子供からの質問にサラリと答えて「おかあさん、おとうさん、すごい!」と子供にほめられながら、地球の事を考えましょう。

 

 

子供と話していると唐突にこんな質問が出てくると思います。

 

「地球はいつできたの?」

「なんで海の水はしょっぱいの?」

「海ってどれくらい深いの?」

「山はどうやってできたの?」

「川の最初ってどうなっているの?」

 

こんな質問をされた時に、スパッと答える事ができますか?

興味があって本を読んだりしていれば即座に答える事ができるかもしれませんが、なかなかそうはいかないと思います。

 

そんなときに役立つのがこの3冊になります。

 

(↑アマゾンのサイトにリンクしています) 

 

 

内容 

海はどうしてできたのか

 

 こちらの本は地球が誕生してから今日までの歴史を、

地球誕生を1月1日、今日を12月31日23時59分として、

この期間にあった出来事を仮説も含めて説明しています。

 

最初は強酸性で有毒だった海の水が、山から流れ込んだ岩石に含まれる物質で中和され、そして塩ができて塩辛くなる話や、月や地軸が傾いた「ジャイアンインパクト説」の話、そして生命誕生、繰り返された大陸の分裂と集積を経ての人類誕生と、海と地球の歴史が時系列にまとまっています。

そして話は現在、そして地球の終わりの未来へと続いていきます。

 

現在、海洋汚染や地球温暖化が叫ばれていますが、著者のこの言葉は心に響きました。

 

 

みずからが破壊した環境のために人類が滅びても、海はまたなにごともなかったように潮騒を鳴らしつづけることでしょう。

 

 

誰も居なくなった海岸に打ち寄せる波とゴミを想像すると何とも切ない気持ちになりました。

 

更には、10億年後には来るかもしれない海の終焉や、更には50億年後の太陽の終焉によって地球も終焉を迎える事をこう表現しています。

 

 

海も、地球も、いずれは終焉を迎えます。それは避けようのない宇宙の摂理です。

 

 

 

自分の人生の時間尺度では、生まれてから死ぬまで地球は変わらないように見えても、この宇宙の全てが「無常」である事を改めて思い知らされました。

 

 

山はどうしてできるのか

 

こちらの本では文字通り山がどのようにできたのかがよく分かります。

 

世界には8,000mを超える山が12座ある事や、プレートテクトニクス論が出てくる以前には学者達が想像を膨らませて山のでき方を考えていた事がよくわかります。

 

日本について興味深かった内容ですが、

先ず地形については、

 

 

日本の国土全体を地形別に見ると、山地 55%、火山地6%、丘陵 11%、山麓・火山麓4%、台地 11%、低地 13%です。火山地や山麓などを含めると「山」と称される土地は全体の 65%にもなります。

 

 

との事ですが、65%も山が占めているとなれば、アメリカの様な平坦な地形を持つ国と比べて、農産物を栽培するにしても、道を作るにしても余計なコストがかかってしまうと改めて実感しました。

 

日本アルプスについては、

 

 

200万年ほどでできたといわれています。これは伊豆・小笠原弧の衝突だけでなく、東北日本弧と西南日本弧が衝突したためで、その結果、きわめて短時間で高い山脈が形成されたのです。日本海が拡大する前は東北日本弧と西南日本弧は別々にあったのですが、1500万年ほど前に日本海の拡大によって南下してきた東北日本弧が、西南日本弧に衝突したのです。

 

 

との事で、今も4㎜ほど隆起しているが、雨や風による浸食で削られて高さは変わっていないと聞いた事があります。北アルプスはよく登りますが、崩落や落石は頻繁に起こっているので、これも「無常」で目に見えての変化は頻繁に無くとも、少しずつ山の姿は変わっているのでしょう。

 

余談となりますが、著者は様々な視点で山を見る事が必要であると言っていますが、この分野に限らず我々の普段の仕事でも同じ事が言え、とかく一面的に物事を見がちですが、そんな時は山を見上げ、この本を思い出したいものです。

 

 

川はどうしてできるのか

 

こちらの本も川がどのようにできているのかを知る事が出来ます。海底にまで川がつながっている事が分かったり、著者の大胆な仮説もあり、何億年もかけて大陸が移動する中では想像もつかない変化が起きたのだろうと、こちらも想像力を働かせながら読むことが出来ます。

 

特にこの本の中で気に入った言葉は「分水嶺」でした。

普段何気なく使う言葉ですが、ほんの数センチ水滴が落ちる場所が違うだけで「太平洋」「日本海」と全く正反対の場所に辿り着いてしまうのだと考えると、 自分の人生の「分水嶺」はいつだったのだろうかとふと考えてしまい、また、思わず分水嶺を見に行き、自分の人生を投影させてみたくなりました。

 

また普段よく使う、右岸、左岸については全く反対の認識でした。

 

 

川の右岸、左岸とは、川の進行方向を向いたとき(源流を背にしたとき)の右側の岸、左側の岸のことです。

 

 

 

著者は最後に

 

 

超大陸は数億年という周期で形成と分裂のサイクルを繰り返しています。いまは形成へ向かっている段階とみられていて、何億年かのちには、地球に新しい超大陸が出現すると考えられているのです。

 

 

と述べていますが、「海はどうしてできたのか」の最後のように、人類は滅びてしまっているのか、それとも対立や様々な困難を乗り越えて仲良く握手しているのかどちらなのでしょう。

 

 

最後に

 

この3冊を読み終えると、海を見る時、山を見る時、川を見る時の頭の中の時間スケールが大きく変わった事が分かります。筆者は北アルプスを見上げる度に「200万年でここまで成長したのか~。」と思っています。

 

一方で、「海はどうしてできたのか」の最後で著者が言うように、

 

 

いくつもの奇跡によって誕生し、進化をとげてきた太陽系唯一の「水の惑星」、海の恵みによって無数の命が生を謳歌するこの星を、地球カレンダーの「最後の 23 分」に現れたにすぎないわたしたちが破壊してしまう──そのことのほうが、さきにあげた海や地球の終焉のシナリオよりも、よほどおそろしいことに私には思えます。

 

 

 この恐ろしさを考えて、1人1人が考えて行動に移していかないといけないと改めて実感しました。

 

この3冊は子供の素朴な質問に答える事ができて、読後には身の回りの海や山や川を見る目が変わり、さらには地球のこれからに思いを馳せる事ができるお勧めの本です。