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退職は裏切りとされてしまう古い体質の日本企業(≒ブラック企業)

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「まとめ」と「始まり」

 

まとめ:「退職=裏切り」としている限り、会社は未来の発展を閉ざし続ける

 

勇気を出して上司に退職を申し出て、引き留めもなんとか切り抜けて、

「さぁ、あとは残った仕事と引継ぎをしっかりやろう!」

とオフィスに入った瞬間、襲ってくる「よそよそしい雰囲気」。

 

「あ~ぁ、噂がまわっちゃったなぁ。」

と思いながら、自席で仕事を始めると天地がひっくり返ったかのような変化を目の当たりにすることになります。

 

「退職=裏切り」の考えが定着している昭和な価値観の古い体質の日本企業、いわゆるブラック企業では、あなたは裏切り者になったのです。

 

 

目の当たりにする変化

 

裏切り者には様々な「仕打ち」が待っています。

 

  • 上司が居るオフィスで同僚に話しかけると、上司の目が気になるようで、同僚は話を終えたがる。
  • 社長をはじめとした取締役、部長、課長、いわゆる「会社の犬」達が出社時や退社時のあいさつを返してくれなくなる。
  • 「会社の犬」達の視線が異様に冷ややか、時に敵意すら感じる。
  • オフィスに入ると、みんなが話をやめて静まり返ってしまう。
  • デスクに居る自分に対して、「会社の犬」達が聞こえるように文句を言う。
  • 上司と自分で決めた仕事の方針が突然非難され変更されてしまう。
  • 打ち合わせに呼んでおいて「あっ、〇〇さんは辞めるから関係ないんだった。参加しなくていいよ。」とミーティングルームの入口で門前払いされる。

 

「退職するって、そんなに悪い事なの?」

と、自責の念に駆られるくらいの「仕打ち」を受けます。

 

 

何故こんな事が起こるのか?

 

昭和な価値観で古い体質の日本企業では、仕事よりも社員を管理・統制する事に重きを置いているのです。

 

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現在、経営層に居る60~70代の爺さん達は、転職が当たり前の時代になったにも関わらず、高度経済成長期時代に培った

  • 社員=家族(子)もしくは、召使い・奴隷
  • 転職なんてナンセンス、一度会社を決めたら、歯を食いしばって一生仕える!

の感覚が抜けていません。

一方で、こうした爺さん達の考えを改めなければならない40~50代の部長・課長職層は、

「おっしゃるとおり!さすがは〇〇社長!〇〇取締役!」

「転職が当たり前なんて、こんなおかしな時代は長続きしませんよ!」

「〇〇社長に一生ついて行きます!」

と居酒屋でゴマをすりながらお酌をするだけで、考えを改めようとする気持ちなど微塵もありません。

 

正直なところ、筆者が部長職(会社の犬)をやっている時もしっかりとゴマすりをしていました。

 

筆者が担当していた情報システム部門は転職が当たり前の先駆けといえる業種なので、経営から見ると尻軽だらけで、

「古臭くてやってられません。」

「もっとキャリアアップ出来る会社を見つけたので辞めます。」

「エンジニアとして突き詰めたいので辞めます。」

と20~30代がサラっと退職してしまいました。

 

こうした退職が起きる度に、上司(担当取締役、社長、会長)からは、

「ふざけるな!あんな奴は裏切り者だ!」

「何がキャリアアップだ!うちがダメみたいじゃないか!バカにしているのか!」

「お前がもっとしっかり管理しないから辞めて行くんだ!」

と怒られましたが、その度に

「おっしゃる通り!〇〇は裏切り者ですね。」

「ここでキャリアアップ出来ないなら、よそに行ってもダメですよ。」

「もっと締め付けていきます!」

と、居酒屋でお酌をしながらゴマすりだけは欠かしていませんでした。

 

筆者も心の中では

「転職くらいで裏切りって・・・、何時代の話だよ!」

「自社の常識は他社の非常識なんだから、いろいろな会社で経験積んだ方がいいのは当たり前。市場価値も上がるし。」

「くだらない管理をする暇があったら、自分のキャリアアップを考えようっと。」

と思っていました。

 

多分、大半の管理職達も思っているのです。

 

でも、決して上司(担当取締役、社長、会長)とは戦いません。

 

筆者の場合、部長職まで上がり、後はゴマすりをしていれば昇給し、順番が来れば取締役にもなれるのに、あえて戦って上司を怒らせる必要もないのです。

 

古い体質の日本企業では、上司に従順に従う事が全てなので、戦えば変える力を持つ人達ほど保身に走り、結果、何も変わらないのです。

 

こんな状況なので、少なくとも時代錯誤の最終世代である50代後半~60代が会社を去って行くであろう、この先10年程度(現在2020年)は変化を期待しても無駄なのです。

 

 

ファンを会社外に放出

 

会社が「退職=裏切り」の考えで「仕打ち」を行なっている限り、辞めていく社員は良い思い出を持つ事はありません。

 

「終わり良ければ全て良し。」の反対である、

「終わり悪ければ全て悪い。」になってしまっているのです。

 

こんな「仕打ち」を受け、嫌な思いをした元社員がネットの会社評価やSNSに良い評判につながる口コミを書き込むでしょうか?

 

答えは間違いなく「Nо!」です。

 

「そんな書き込みを信じるの?辞めていった奴の言葉なんて信じないだろ。そもそも、ネットに書かれている事なんて、ほぼウソだろ。全く困った時代だ。」

これだけネット情報が影響力を持っているにも関わらず、爺さん経営者達はその事実を認めたくないらしく、バカな発言を繰り返しているのをよく聞きました。

 

買い物と同じように、新卒、中途に関わらず応募予定者はこうした評価を見るのは当たり前です。

筆者も転職活動では応募する際にこうしたサイトを見て

「火のない所に煙は立たないから、この会社は危ないな。」

と応募をやめた事が何度かあります。

 

それならばどうすればいいのか、答えは簡単です。先ほどの言葉通り

「終わり良ければ全て良し。」

にしてあげればいいのです。

 

経営目線から考えれば、普段は利益を出すために多少の「ブラックな仕打ち」を社員にするのは仕方ないにしても、いざ辞めると決まった社員にはとことん優しくし、送り出してあげるのです。

 

悲しいかな人間は、時が経てば、嫌な事は忘れ、良い思い出だけが残るものです。ましてや退職間際の気持ちが大きく揺れ動いている時に受けた優しさは心に刻まれるものです。

 

筆者もある会社で最後の数日間に社長から、

  • これまでの仕事に対しての感謝とねぎらいの言葉
  • 未来への激励の言葉

を何度もいただいて、トイレに行って涙を流した思い出が10年近く経った今でも強く残っています。

 

最後に良い思い出に包まれた社員は、その会社のファンとなり、新たな取引や売上げをもたらしてくれるかもしれません。

 

反対に筆者が退職する際に、当時の社長から

「お前には裏切られた!」

「もう顔も見たくない!」

と言われた会社は暗い思い出になっていて、口コミを書けと言われれば、

「おすすめはできない!」

と、書く自信があります。

 

ネットという誰でも発信可能な厄介なものがでてきているのですから、未だに退職者に「仕打ち」をしている古い体質の企業は脇が甘いと言わざるを得ません。

 

 

最後に

 

「退職=裏切り」となってしまう時代錯誤な考え方が無くならないのであれば、退職を申し出る際には「確固たる意志」と共に「裏切り者」になるんだという覚悟も持つ必要があります。

 

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早くこんな考えが無くなり、「退職者=会社のファン」という考えが定着してくれればいいのですが、まだまだ変わるのは難しいようです。

 

このページに辿り着いたという事は、退職を考えていたりする方も多いかと思いますが、こうした「仕打ち」に負けず新たな道を切り拓き、いつの日か自分達が経営層になり、こうした悪しき文化を変える原動力になりたいものです。