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昭和な価値観で古い体質の日本企業の特徴(≒ブラック企業)と対処法

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昭和な価値観満載の古い体質の企業にいると、ある日、違和感に気付きます。

 

「お客様よりも上司が大事。」

「職場では上司に監視されていて息が詰まる。」

ボトムアップで提案すると全否定される。」

 

これらは古い体質の企業の特徴の一部です。

 

こんな古い体質に嫌気がさして辞めた転職者も新たな職場で、

「また、やっちまったー!」

「前より酷い・・・」

「ツイてない・・・」

 

「ひょっとして日本には古い体質の企業しかないんじゃないか?」

と疑いを持ちたくなります。

 

このブログのまとめ
  • 昭和な価値観満載の古い体質の企業の特徴
  • オーナーで無い限り変革は無理
  • そんな企業にハマったら心と体を病む前に脱出準備を
  • いずれ「和式トイレ」と同じように淘汰されていく運命
対象の方
  • 所属している企業が古い体質なのか知りたい方
  • 古い体質の企業で苦しんでいる方

 

 

 

筆者は約20年、古い体質の日本企業数社に所属したり、何社も訪問してきました。

また、経営企画業務や部門長を経験しているので、こうした組織を支配する経営(元気なお爺さん)達と仕事もプライベートも密接に絡んで、髪の毛を含め、心身ともにすり減りました。

(自慢話に付き合う毎週の飲み会。取締役会で企画を通す為のゴマすり・根回し飲み会。ゴルフ、出張・視察という名の旅行のお供(国内・海外)など)

 

これまでの経験や、取引先や同僚、友人等の話を総合すると、

「昭和な価値観で古い体質の企業は多数存在している。そしてこの先20年は変われない。」

と、残念な結論になります。

 

そこで「昭和な価値観で古い体質」とは何かを列挙してみましたので、あなたの職場が当てはまるのかチェックしてみてください。

※ 取引先、転職してきた同僚、友人等からのヒアリング、そして筆者の経験を基にしています。

 

一方、リンクのある項目では、こうした環境でサバイバルする方法を記事にしていますので、併せてご覧ください。

 

それぞれの方法は「そんな会社辞めちまえ!」な論法になっていません。

これらを実践すれば、

「あいつは上司に魂を売りやがった!」

「このゴマすり野郎!」

と、同僚達から非難される事は必至ですが、自分が生き残るためにはどんなに「こっけい」であろうとやるしかありません。

 

 

特徴 

【オーナー、取締役、部課長の態度】

 

【職場環境】

 

【身だしなみ】

 

【勤務】

  • 出勤は主要業務の一つ
  • 出社時と退社時の挨拶は上司に向かって大きな声で
  • 出社時と退社時は上司一人一人、近所の部署にあいさつ行脚
  • 始業前の掃除当番がある(もちろんサービス残業
  • 他人の目が気になる場所でラジオ体操
  • 朝礼では輪番でスピーチ
  • 仕事の進捗を報告する会議が毎週ある、そこでは必ず上司が説教
  • 上司がマウンティングする為の定例会議がある
  • 企業が社食の補助をケチっていて、とにかく不味くて気が滅入る
  • 社食があるのに弁当を持参すると「補助してやっているのに」と嫌味
  • 毎日、何かしらの報告を直属の上司にしないといけない
  • 定時で帰る時は理由を言ってから帰る雰囲気になっている
  • 直属の上司が帰らないと自分は帰る事が出来ない
  • 上司より先に帰ろうとすると「あの件、どうなった?」と必ず質問される
  • サービス残業は当たり前で自己研鑽扱い
  • 上司の監視が絶対だから、この先もテレワークはあり得ないと思う
    ※ コロナで渋々リモートワーク環境を整備したが、緊急事態宣言が解除されたらなぜかテレワークは廃止された

 

【勤務外】

  • 社員旅行、ゴルフ、イベント等に参加をしないと評価に響く
  • 上司が誘う飲み会や会社イベントに参加しないと、コミュニケーション能力が無いと評価に響く
  • 飲み会では社長や取締役へのお酌で行列が出来る
  • お酌にこなかった部下をチェックしていて評価に反映
  • 上司を飲み会に誘わずに、翌日に上司が気付くと、仕事に支障がでる
    ※ 小さな事で怒られる、稟議を承認しない、またはケチをつけて差し戻し
  • 上司がお中元、お歳暮、年賀状、お礼を密かに期待している
    ※ 世話をしてやっているのだからお礼があって当たり前

 

この特徴一覧は古い体質の定番メニューとも言えるので、一個あてはまるという事は、確実に複数個当てはまる、つまり昭和から変わらない古い体質の企業で間違いありません。

 

 

対処法

古い体質であっても、うまく振る舞える人も居れば、適応できずに苦しむ方も居ます。それぞれの対処法について考えてみます。

この特徴はイヤだが、イヤを上回るメリット(地位・報酬)を享受している

  • もっともっと他社で飛躍して世界に貢献して欲しい!

こうした方は、古い体質はおかしいと分かっていながら環境に適応し、上手く振る舞い、さらにはメリットを享受、具体的には報酬や相応の地位を得ているという事になります。

 

つまり、

「自分が置かれた状況を冷静に判断し、どう振る舞えばいいのか客観的に考える事が出来、さらにはそれを実行して結果を出している方。」

に他なりません。

 

こうした方はどこの企業に行っても、独立しても結果を出す事が可能なので、お好きなようにと言いたいところですが、是非転職して経営陣に

「優秀な○○さんが辞めてしまった。今のままではダメだ。」

と思わせて欲しいものです。

  

メリット(地位・報酬)をもっと享受したいし、生き残らないといけない!

  • 敵(古い体質)を学べば、怖いものなし!

 

昭和20~30年代生まれであれば、古い体質が体に染みついているので学ぶ必要はありませんが、昭和40年代以降、もっと言えば平成生まれの方は古い体質を学ぶ必要があります。

 

例えば、日本企業特有の、

  • なんで自分のモノでもないのに『ウチの会社』っていうの?
  • なんで上司に反対意見は言えないの?
  • なんで会社に忠誠を誓わないといけないの?

 

こうした古くからの『ウチ(家)』『タテ社会』を学ぶにはこの本が最適でした。

タテ社会の人間関係 単一社会の理論
中根 千枝(著)
講談社(1967年2月16日)

 

これを読むと、どうやってタテ社会が成り立ったのか、そこで生き残るにはどうすればいいのかが見えてきます。

 

そしてもう一つ、

  • 反対意見を言ったら「お前は『空気』が読めない」と怒られた。
  • 誰も何も言わないけど同調圧力な『空気』に負けた。
  • どんな状況になってもプロジェクトが進んでしまう『空気』。

 

こうした『空気』を学ぶのにはこの本が最適でした。

「空気」の研究
山本 七平(著)
文藝春秋;新装版(2018年12月4日)1983年10月1日初版

 

著者はこの『空気』を妖怪と読んでいます。

 

「『空気』の研究」は約40年前、「タテ社会の人間関係」は50数年前に書かれているにも関わらず、今でも納得できるという事は当時から日本社会(古い体質の企業)は何も変わっていないという事です。

 

どちらも文体が古く、特に「『空気』の研究」は、同じ文章を読み直して納得したりと難しく感じました。

 

難しい文章は苦手な方に、入門書も出ています。最近の事例を織り交ぜて非常にわかりやすく書かれています。

「超」入門 空気の研究 日本人の思考と行動を支配する27の見えない圧力
鈴木 博毅(著)
ダイヤモンド社(2018年12月6日)

 

筆者はこれら3冊を読みましたが、使い方を間違いました。

読後、すっかり感化されて、

「こうした古い慣習を打破しなければ!」

と意気込んでしまい、「空気の読めない人」になった情けない経験があります。

 

残念ながら古い体質は変わらないので、こうした本で『ウチ(家)』『タテ社会』『空気』を学び、古い体質の中でうまく泳げば、メリットを享受できます。

 

  

会社を思い出し、重い気分になった

  • 次なる一手を、この記事を読み終えてから考えましょう。

特徴を読んだだけで重い気分になってしまう人は、日曜の夕方、若しくは月曜の朝も同じ気持ちになっているはずです。

 

会社にウンザリしながら、ズルズルと引きずられながら仕事をしていませんか?

心も体も疲れてきているのであれば、何かのきっかけで心身に異常が出る事があります。

 

筆者はある古い体質の会社で上司と対立し続けた事があります。

上司は筆者のポジションに中途採用者を入れて、筆者を追い出そうと画策し、さらには提出するものは何から何まで差し戻す嫌がらせを行い、筆者も負けじと噛みついたり、上司の上司にクレームを入れたりと、さながら戦争状態でした。

(古い体質の会社では上司への忠誠は絶対なので、筆者はイジメられて当然です。)

 

しかし、部下である筆者は次第に戦況が不利になり、嫌がらせはエスカレートし、ある月曜の朝、

 

「このダルさは何?会社や上司の事を考えるとドーンと頭が重い。体も動かない。」

とノイローゼのようになり会社を休みがちになりました。

 

その後、上司の不正が見つかり形勢大逆転となり、上司は居なくなったのですが、あのままだったら間違いなく心と体の変調をきたし、辞めた事でしょう。

 

今の時代は、転職でも、独立でも、海外でも、なんでも出来るのですから、ウンザリした時間と付き合いをするのは時間の無駄なので、体を壊す前に情報収集を始めるのがいいのではないでしょうか。

 

特徴を見ているだけで身体症状が出た

  • 明日には退職届を出して、即座に離れましょう。

特徴を読んでいるだけで身体症状が出る、例えば、倦怠感、目まい、吐き気等を感じるという事は、すでに体はギブアップ状態で、心がかろうじて体を支えているに過ぎません。

心が折れて、心も体も病んでしまう前に離れましょう。

 

心と体の健康があってこその人生です。

 

 

上記の関連記事で詳しく紹介していますが、筆者は転職者、採用担当者として旧リクルートエイブリックの頃から、リクルートエージェントを約15年使ってきました。

リクルートエージェントは規模と知名度では国内最強と言わざるを得ず、求人案件を吸い寄せる力が他社と比べると強いのは事実です。

筆者はどちらの立場(転職者、採用担当者)でも、かなりお世話になりました。

 

 

企業が変われない理由

仮にオーナーが危機感を持って対処すれば劇的に変わる可能性はあります。そうでない場合は変わることを期待するのは時間の無駄です。

 

なぜなら変われない仕組みが現状では出来上がっているからです。

 

上司になればなるほど気持ちいいのになんで変えるの?

正直なところ本当に気持ちがいいのです。

 

  • 不機嫌な顔をしていると部下がご機嫌取りにくる
  • 気分に任せて説教し放題
  • 自分が決めた事に部下全員が従う
  • 自分の事を嫌いな部下は他部署の同僚上司と結託してイジメ放題
  • 自分の事を嫌いな部下には年度末の評価で逆襲
  • 優位な立場を利用して、部下のボトムアップ提案を粉砕
  • 部下に仕事を押し付け放題、ネット見放題

 

このように上位職(部長以上)になると王様気分を味わえます。

 

そんな気持ちの良い環境を自ら捨てる人はなかなか居ません。

 

ましてや「仕事ソコソコ、ゴマすり重視!」で成り上がったら、絶対に手放したくありません。

 

残念な中間管理職が変化を阻止

こうした古い体質の企業では年功序列が機能している為、40~50代が組織の中枢である課長~部長職を担っています。彼らはこうした古い文化を変革できるポジションに居るはずです。

 

しかし、彼らは昭和な価値観しか認めない60~70代の取締役達にゴマすりばかりをしていて、この悪しき習慣を見て見ぬふりをしています。

 

数年前、筆者はとある企業で、人事制度・就業規則を刷新して本人の選択次第でリモートワークを行える取り組みを進めようとしました。

当時はコロナも何も無い頃で、導入の緊急性はありませんでしたが、働き方改革が盛んに叫ばれた時期でした。

 

役員兼部長は、

「おっ!いいね~。我が社もいよいよリモートワークだね!会社に出てくればいいなんていう時代は終わっているからね!通勤の無駄も省けるし、さっさと進めよう!」

と喜んでいたのもつかの間、

 

社長(当時60代後半)、取締役(60代前半)から猛反対を受けました。

「会社員っていうのは、きちんと同じ時間に出社して、上司に挨拶をして、上司の指導の下で仕事をするもんなんだ!」

「上司が監視していなかったら、みんなサボっちゃうじゃないか!」

と怒り出し、結局ボツになりました。

 

その時、筆者の上司は何を言い出したかというと、

「おっしゃる通り!やはり上司と部下が違う場所で仕事なんておかしいですよね。」

「リモートワークなんておかしな物が流行っていて困りますね~。」

「確認不足で申し訳ありません。こんな内容だとは知らなかったもので・・・。〇〇さん、もうちょっと考えてから提案するべきじゃない?」

と、コロっと態度を変え、筆者は怒られてしまいました。

 

この例からも分かるように、権力を握っている社長や取締役が60代以上の爺さんの場合、いくらその部下が変革しようとしても、生殺与奪権を握る彼らに睨まれれば、黙って従うしかないのです。

 

しょせん部長や課長職といっても、「ただの会社員」に過ぎません。

 

40~50代となれば、特段の技術を持たない会社員は転職の道も無くなり、20~30代の頃のように自分の意見を主張する「とんがった意見や行動」が出来なくなります。

さらに、お金のかかる子供が居れば、保身に走り、お爺さん達にゴマをする社畜に成り下がるしかないのです。

 

【追記】2020年6月2日

コロナ騒ぎでリモートワークはしぶしぶ導入されましたが、宣言解除後はすっかりもとの状態に戻りました。

「やっぱり監視してないと、社員はサボる!」

「社員なんてのは監視してなきゃダメなんだ!」

との事です。

 

人生100年時代で世代交代は「はるか先」

「まだまだ若い者には負けん!」

と言っている60~70代の取締役を筆者は数多く見てきました。テレビを見ても分かる通り、中央や地方の経済界で重鎮達がのさばっている限り、ここ数年で日本の古い体質の企業が変わる事はありません。さらにこの先20年程度は、この状況が変わる事はありえません。

 

さらには生活・衛生環境、栄養状態の向上、医療技術の進歩により、元気一杯の彼らは80歳を超えても経営トップに居座り続けるでしょう。

 

この先20年経ったら、私たちは何歳になっているでしょうか?

 

気付けば、私たちが「老害」「ポンコツ」と呼ばれているにも関わらず、上は君臨しているという不思議な状況に遭遇する事でしょう。

 

 

昭和な価値観にメリットはあるが・・・

もちろん、こうした価値観にはメリットも含まれています。

例えば、会社イベントは団結力向上に有効であったり、職場の適度な緊張感は仕事を行う上で必要でしょう。

 

一方で、将来を担う20~30代に昭和な文化を無理に押し付ければ、自由な考えを持つ有能な人材ほど去ってしまうのは明白です。

 

こうした古い体質な企業を例えるなら「和式トイレ」でしょう。

 

和式トイレは背骨が真っすぐになって用を足しやすいという数少ないメリットを持つ一方、慣れていない人達には足がしびれて長くしゃがんでいられないし、妊婦や高齢者にも苦しい恰好をさせる不親切なところが、古い体質の企業によく似ています。

 

「和式トイレ」にはもちろんメリットもありますがデメリットも多く、「洋式トイレ」の登場により、取って代わられたように、こうした「和式(古い体質)な企業」もいずれ姿を消していくことになるのでしょう。

 

これで記事は終わりとなります。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事は筆者自身の会社員経験等を基にしています。

多少なりとも参考になれば嬉しい限りです。

 

 

 

 

おまけ

ちなみに「昭和な価値観」ですが、日本の高度経済成長期に育まれた価値観です。

 

日本は人口ボーナス期でもあり、

アメリカの真似をして、とにかく大量生産」

「真似だから誰が何をやってもうまくいく」

と簡単な時代だったので、真面目に言われた事だけをこなす人材が重宝されました。経営者も社員を飼いならして奴隷のようにする必要がありました。

 

良く言えば、社員は家族の一員(経営者:親、社員:子?召使?)で、上から下に管理統制が行き届き、部下は上司に従順である(死ねと言われれば死ぬ)。

悪く言えば、独裁で部下の意見は通らず、上から言われた事だけしかできない、風通しの悪い組織。

 

高度経済成長が終わった1970年代から50年(半世紀!)近く経つのに、未だに根付いているこの価値観に恐ろしさを感じます。