「職場に居ると、緊張感で息苦しくて死にそう」
「シーンと静かで、ピーンと張りつめた雰囲気で倒れそう」
こんな精神的にやられそうな職場で生き残る方法があります。
- プレッシャーとご機嫌伺い
- 昔の名残
- 空気を読む
- 「そそう」をしたら上司に一礼
- ヒソヒソ声はよく聞こえる
- 「開き直らず、耐えてゴマする、社畜かな」
- 緊張感で息苦しい職場で働いている方
- 古い体質の企業でなんとしても生き残りたい方
筆者は約20年、日本企業等、5社に所属したり、製造業を中心として何社もの企業に訪問し、経営者や上司と言われる方々と一緒に仕事をしてきました。
経企、情シスと管理部門だったので、一番偉い人(社長、取締役)がいつも近くに居る、異様な緊張感が漂うオフィスばかりでした。
職場の外に出ると、思わず深呼吸をしたくなり、
「職場に戻りたくない」
と、いつも思っていました。
比較的自由な社風の会社から中途入社し、社長や取締役のお気に召さず、追い出される部下や雰囲気に耐えかねて退職していく同僚達とも接してきました。
一方で、スルスルと昇進する同僚も居ました。
そんな彼らの行動や、これまでの筆者の経験から、サバイバル方法をまとめました。
どうしてこうなのか?
- プレッシャーとご機嫌伺いの連鎖
- 昔はピリピリさせると仕事の効率が上がった
- 上司の期待通りになっていない
プレッシャーとご機嫌伺いの連鎖
こうした職場では上からの強烈なプレッシャーが絶えずかかっています。
(社長 ⇒ 取締役 ⇒ 部長 ⇒ 課長 ⇒ 係長・主任 ⇒ ヒラ)
しかもたいていは理不尽な目標設定だったりします。
厳しい目標設定があれば、のんびりアットホームな雰囲気にはなれません。
「そんな和気あいあいとしていて、目標達成できるの?」
そんな目を上司は部下に投げかけています。
それに対して部下達は、
「こんな目標、達成できるわけないじゃん!」
「のんびりした姿を見せていれば、付け込まれる。」
「やってるフリだけでもしないと。」
と、それぞれの上司の顔色を見ながら、おとなしくなってしまいます。
(ヒラ ⇒ 係長・主任 ⇒ 課長 ⇒ 部長 ⇒ 取締役 ⇒ 社長)
昔はピリピリさせると仕事の効率が上がった
こうした古い体質の企業の文化は高度経済成長期に醸成されています。
当時はアメリカに追いつけ追い越せと真似ばかりしていた時代なので、この時代の人達は頭を使う必要がありませんでした。
会社内でも、
「上司に言われた事を忠実にやる。」
「指示から脱線しないで動く。」
「数をこなせばなんとかなる。」
と、ただ黙々と何も考えずに仕事をこなすよう、社員は仕向けられました。
その名残が未だに残っています。
しかし現在では、このやり方が通用しません。全てが逆になっています。
「上司から言われた事だけではダメ。」
「指示からどんどん脱線して動く。」
「数をこなしてもどうにもならない。」
こんな時代になっているにも関わらず、特にお爺さん経営者達は昔のやり方に固執し、社員を管理すればなんとかなると考えています。
さらに残念な事に、現在40代半ば以上の上司達も「体育会系でやれば何とかなる」と、古い考えを持っているので、こうした職場の雰囲気を助長しています。
部下が上司の期待通りになっていない
そもそも、
- 目標設定が「無理ゲー」
- ワンマン社長が「暴君」
という、どうにもならない事もありますが、部下に対していつもイライラしていて雰囲気が悪くなっている事も多くあります。
こうした雰囲気で委縮した部下達は、
- 良い事しか報告しない
- 悪い事は隠したがる
- 必要最低限の上司とのコミュニケーション
- 上司が入ってきた瞬間に黙る
こんな傾向になります。
こうなると、上に行けば行くほど詳細な情報が入ってこず、部下に対してイライラを募らせます。
「だったら寛容な姿勢を示せ!」
と言いたくなりますが、上を変えるのは不可能なので上手く対処するしかありません。
対処法
- 空気を読む(話してよい時、ダメな時)
- キーボード音・足音を静かに
- 少しでも大きな音を立てたら上司に一礼
空気を読む(話してよい時、ダメな時)
- 偉い人は在籍中か?機嫌はどうか?
- 直属の上司は在籍中か?機嫌はどうか?
- 業績はどうか?厳しい状況ではないか?
- 誰かが怒られている最中ではないか?
絶えず職場内の雰囲気、会社の状況を読んで、行動につなげる必要があります。
話してよい時
- 偉い人が職場内で冗談を言っていた
- 偉い人が職場に居ないので、直属の上司もゆるんでいる
- 業績数値が良く、偉い人の機嫌がいい
- 休日前日(金曜日)の午後から夕方
どれも共通しているのは、
「上司や偉い人の機嫌がいい」
になります。
こうしたタイミングを逃さず、上司達と積極的にコミュニケーションを取り、ゴマをすると印象が良くなります。
話してはダメな時
- 偉い人の機嫌が悪い(誰かを怒っている)
- 偉い人が職場に居て、直属の上司もピリピリしている
- 業績数値が悪く、偉い人の機嫌が悪い
- 休日明け(月曜日)の午前中
どれも共通しているのは、
「上司や偉い人の機嫌が悪い」
となります。
こうしたタイミングで上司に話しかけると、良い話でもひっくり返され、叱責を受ける事にもなります。
「上司のご機嫌を気にして仕事なんてアホらしい。」
ところですが、
「郷に入れば郷に従え」
「古い体質の企業に入ったら、古い体質の企業に従え」
生き残るためには、やるしかありません。
キーボード音・足音を静かに
水を打ったように静かな職場に鳴り響く靴音、キーボード音。
どちらも大きい音だと気になります。
「パチーン!」
「カタカタ!」
とキーボードを勢いよく叩く社員が居ますが、あの音は隣りの後輩ばかりでなく、上司や偉い人も気になりイライラしています。
SE時代を含め、10社近くの部長や役員の方から、
「静かなキーボードってないの?」
「社員の中でうるさい奴が居るんだよ。みんなの迷惑だし、そろそろ評価下げてやろうかなと思ってるんだよ(笑)。」
と、言われる事がありました。
足音に関しても、
「ペッタン、ペッタン」
とかかとを鳴らしながら歩くのは注意する必要があります。
「○○は、俺よりも偉そうな足音だな。」
と、居酒屋で社長や取締役が言っているのをよく聞ききました。
偉い人達はヒマな時間も多いので、キーボード音、足音、話し声に耳を傾けている事が多いので、職場に入る瞬間から「静かに!」が鉄則です。
少しでも大きな音を立てたら上司に一礼
- ファイルを落としてしまった
- 電話しようと受話器を取ったら、手が滑って机に落ちた
- 足を動かしたら机の側面を蹴ってしまった
静かなオフィスでは音が鳴り響きます。
他の社員が音を立ててビックリした経験はあるかと思います。
自分が音を立ててしまったら、即座に上司の方を見て、申し訳ない顔をして会釈をします。
社員の中には独り言を言って、そのまま仕事を続けたりしますが、上司は非常に不快に思っています。
古い体質の企業では上司の機嫌次第で評価は上下するので、
「音を立てたら、即座に上司の方を見て無言でごめんなさい。」
をすれば、上司の機嫌も直ります。
やってはいけない事
- ヒソヒソ声での会話・電話
- 職場外に出過ぎない
- 開き直らない
ヒソヒソ声での会話・電話
こうした職場だと、横の同僚と話す時にヒソヒソとやりたくなりますが、全く意味がありません。
逆にみんなに聞こえています。
ヒソヒソ声は非常に気になるものです。
以前、同僚が一生懸命にヒソヒソ話をしていましたが、上司達はその内容をよく知っていました。
特に古い体質の企業の上司や取締役達は、部下の話に聞き耳を立てています。
ましてやヒソヒソ声だと、余計に気になって耳に入ってしまいます。
もう一つ、ヒソヒソ話ばかりしていると、
「いつもヒソヒソ話をしているけど、あいつは何かを隠しているんじゃないか?」
と、上司達から疑いの目を向けられる事になります。
出来る限り喋らないがこうした職場のルールですが、喋るなら普通の声で話した方が気になりません。
職場外に出過ぎない
「この雰囲気に耐えられない!」
職場の外に出たくなる気持ちはよく分かります。
自販機、トイレ、休憩室、倉庫、サーバールーム、理由を作って外出
しかし、上司達は見ています。
「いつも○○さんはオフィスに居ないけど、なにをしているの?」
職場の雰囲気が嫌いだった部下は何かにつけて出歩いていましたが、ある時、取締役からこんな事を言われてしまいました。
上位役職者はヒマな時間も多いので、部下達の動きを観察しています。
トイレは仕方ないにしても、就業時間内は職場の外に出る事は最低限にしないと評価に響きます。
開き直らない
「どうにでもなれ!」
この雰囲気に嫌気がさして、開き直るのなら即座に転職するべきです。
そうしないと、仲の良い同僚や部下に被害が及びます。
大きな声で喋ったり、騒がしくしていると、
「○○と仲がいいから、お前も態度悪いんだろうな。」
と、仲の良い同僚や部下も同類とされ、評価を下げる事につながります。
筆者も開き直った事により、全く関係の無い同僚が上司から、
「お前も○○(筆者)と同類だ!」
と差別を受けてしまった事があります。
もし、仲の良い同僚や部下が居るのなら、彼らのために「開き直り」は控える必要があります。
最後に
- ゴマをすれば、実は厳しくない
「緊張感たっぷりの職場」
という表面的な事にこだわっている職場は、じつは飛び込んでしまえばユルユルです。
(昆虫の体表面の硬さ、中のグニョグニョに似ています。)
具体的には、プライドを捨てゴマすりをし、うまく上司達のふところに飛び込んでしまえば、
- 無理ゲーな目標も言い訳で回避
- 上司が自分だけに甘くなる
- 昇進もどんどん出来る
こんなメリットを享受できます。
どうしても古い体質の企業で生き残らなければいけないのであれば、プライドを捨て、ゴマすりに走れば、地位を確保する事が出来ます。
これで記事は終わりとなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
本記事は筆者が長年親しんだ「緊張感で死にそうになる職場」での経験、そんな環境でも昇進していく同僚の観察を基にしています。
多少なりとも、古い体質の企業での生き残りの参考になれば嬉しい限りです。
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