「上司からイジメやマウンティングされる」
「どうすればやられないのだろうか?」
こうしたイジメやマウンティングをする上司に上手く対処し、信頼を得ながら生き残る方法があります。
- 上司に人間の強さは無い
- ストレス解消は気持ちがいい
- お土産を持って、子犬になる
- アフターは大切
- 言い返さない、避けない
- 上司からのイジメやマウンティングにウンザリしている方
- 古い体質の企業でなんとしても生き残りたい方
筆者は約20年、古い体質の日本企業等、5社に所属したり、製造業を中心として何社もの企業に訪問し、経営者や上司と言われる方々と一緒に仕事をしてきました。
これまで経営者や上司からのイジメやマウンティングはかなり受けました。
自分が上司になると、あれだけ嫌な思いをしたにも関わらず、部下をイジメたりマウンティングもしました。
「このゴマすり野郎!」
と嫌いな同僚は昇進していくのに、正論で上司と対する同僚や筆者は昇進しない。この理不尽さに腹を立てましたが、成功するゴマすり同僚と失敗筆者を対比するとサバイバル方法が見えてきました。
上司はなぜそうするのか?
- 人間的に弱いから
- ストレス解消・気持ちいい
- 部下(あなた)を嫌い
人間的に弱いから
マウンティングやイジメを頑張る上司や経営者は人間的弱さを抱えています。
そもそも自分に自信があれば、部下に対してマウンティングやイジメはする必要はありません。
「社長や取締役や部長になれば、地位は安泰なんだからドッシリと構えていればいいのに。」
と思いますが、人間は何になろうが不安を持つ生き物です。
世代が上がれば上がるほど不安を抱えています。
なぜなら時代の変化は速くなり、訳の分からない横文字が吹き荒れる現代社会になり、
「時代に取り残されている」
「若手社員にバカにされているんじゃないか?」
「自分の居場所は無くなってしまうんじゃないか」
と、いつも不安を抱えています。
しかも、
「会社にしがみついていれば何とかなる」
という考えで生きてきた上司ばかりなので、この時代の変化に彼らは不安を感じています。
部下からバカにされているんじゃないかと怯える上司は、イジメやマウンティングで自分が上である事を再認識し、不安を少しでも解消したいのです。
ストレス解消・気持ちいい
中年の中間管理職にはストレスがいっぱいです。
仕事では、
- 上司からのプレッシャー
- 上司へのゴマすり
- 冷たい部下への対応
- 同期との出世競争
- 高校、大学時代の友人との比較
- 激変する社会への適応
- 将来への不安
家に帰れば、
- ローンの返済
- 夫婦関係の維持
- 子供の将来への不安
こんなストレス解消が部下に向いてしまいます。
もう1つは「気持ちいい」からやっています。
代議士を見ていても演説している時はとても気持ちよさそうな顔をしています。
それと同じです。
特に年齢を重ねると経験も増え、
「世の中の何かが分かった。」
ような気になります。
そこに会社の地位が組み合わさると、
「偉い俺様が教えてやる。」
と一気に上から目線になり、説教が始まります。
これがとにかく気持ちいいのです。
筆者も経験があるので分かります。
部下(あなた)を嫌い
「上司を好きな部下は居ない。」のが世の常です。
これは上司も分かっています。
でも、文句を言われれば上司だって傷つきます。避けられていれば傷つきます。同じ人間なので当たり前です。
特に中間管理職に言えますが、会社にしがみつき、冒険したとしても転職が関の山の「定額サラリー」「寄らば大樹の陰」で生き延びてきた上司(サラリーマン)に、人間的強さや「スルースキル」などを求める方がおかしいのです。
非常に憶病で弱くて傷つきやすいのが上司だと考えるべきです。
一方で、自分の弱さを分かっているからこそ、サラリーマンとして昇進する道を選んだ頭の良い人間とも言えます。
なので、そんな彼らは避けられているのを敏感に察します。
そして、避ける部下(あなた)を嫌いになります。
対処法
- お土産をつくる
- ごめんなさいな表情作り
- アフターフォロー
お土産をつくる
ストレスを溜めた彼らにお土産を送る必要があります。
それは、わざと報告などに「抜け」を作る事です。
- 確認ミス
- 計算ミス
- 日程ミス
- 記述ミス
いくらでも作る事は可能です。
上司は喜んでそこに食いついてきます。
こうしたお土産が嫌であれば、ありがたい説教になりそうなネタを振ることです。
「~がうまくいかないのですが、どのようにすればよろしいでしょうか。」
「勉強不足で申し訳ありません。」
必ず最後に謝罪をいれておけば、上司は偉くなった気分になり、上から目線でありがたい説教(マウンティング)が始まります。
ごめんなさいな表情作り
イジメやマウンティングを受けている時の態度は非常に重要です。
下を向いてふてくされた態度はダメです。
誰しも怒っている時に、ふてくされた態度を取られれば怒りは増します。
捨てられたくない子犬ちゃんのような目で上司を見つめましょう。
上司は、
「おっ!効いているな!」
となり、ますますヒートアップします。
同時に、
「こいつは、俺の言う事をちゃんと真剣に受け止めてくれている。」
と、信頼感アップにつながる「きっかけ」ができます。
もちろん、そんな表情をすれば同僚や部下からは、
「バカじゃないの。」
と冷ややかな態度を取られますが、ここで生き残るのであれば同僚や部下の思いなど知ったこっちゃありません。
アフターフォロー
子犬ちゃんが終わっても、もう一つ仕事が残っています。
その日、遅くとも翌日までには上司を飲みに誘います。
ここまでやらないと信頼感はアップしません。
子犬ちゃんだけなら誰でも出来ます。
上司も、
「反省したような顔をしていたけど、表面的にしているだけだろ。調子のいい奴だ。」
と思っています。
そこで間髪入れずに飲みに誘います。
当然、飲み会ではマウンティングやイジメの続きになりますが、上司は真剣に受け止めてくれていると感じ、信頼感は確実に上がっていきます。
ここでも同僚や部下からは、
「どこまで媚びれば気が済むの?」
と嫌悪感たっぷりの視線を送られますが、サバイバルすると決めたのなら知ったこっちゃありません。
やってはいけない事
- 仕事を完璧にする
- 言い返す
- 上司を避ける
仕事を完璧にする
非の打ち所のない報告書、企画書、これは最悪です。
普段避けられていると感じている上司は、
「なんだこいつは!地位まで脅かす気か!」
と、ますますストレスを溜めさせてしまいます。
こうなると重箱の隅をつつき始めたり、仕事を根底から覆すような難問がふっかけられます。
筆者も経験がありますが、重箱の隅をつつく典型例として、
「ここは「~は」じゃなくて「~が」だろう!」
「ここに句読点は必要なのか?」
「この接続詞は本当に必要なのか検討したのか?」
さらに仕事を根底から覆すような例として、
「そもそも、この企画はやる意味あるの?」
「この企画よりも、あっちの企画が優先じゃないかなぁ。」
このようなウンザリする目に遭います。
言い返す
イジメ、マウンティングを受けている時に言い返すのは「アウト」です。
それが例え理不尽な内容であってもです。
もし一度でも言い返して上司に勝った事があるなら、即刻退職するべきです。
なぜなら上司はあなたを嫌いになり、悪評が取締役までまわっているのは確実だからです。
たとえ倒した上司が居なくなっても、一度でも「ケチ」のついた社員は、「ケチ」のついていない社員に出世競争で勝てません。
特に古い体質の企業では上位職に上がれば上がるほど、会社、そして社長や取締役への忠誠度を評価されるので、口答えをする社員はいいところ「課長、係長」どまりです。
上司を避ける
イジメやマウンティングをしてくる相手を避けたくなるのは当たり前ですが、避ければ避けるほど、イジメやマウンティングを受ける結果になります。
前述の通り、避けている事は上司もよく分かっています。
自分を避ける人間を嫌いになるのは当たり前です。
部下から見れば、
「避けれれるような事をしている上司こそ、態度と行動を改めるべきだ。」
と考えがちですが、ここは理不尽がまかり通る大人の社会です。
道理など通用しないのが会社生活です。
イジメやマウンティングを子犬のようになって切り抜けられなければ、生き残りはあり得ません。
最後に
上司も人間である以上、ストレスも不満も抱えています。
その解消が部下に向かってしまうのは仕方ありませんが、真っ向から受けとめてしまい心身に支障をきたしてしまうのはあまりにも惨めです。
であれば、うまく演じる方法を身につけ、ついでに上司の信頼を得て、イジメやマウンティングを減らしていくのが、賢い部下と言えるのではないでしょうか。
これで記事は終わりとなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
本記事は対処の上手い先輩や部下の観察、そして筆者自身の失敗を基にしています。
多少なりとも、古い体質の企業での生き残りの参考になれば嬉しい限りです。
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