「スペイン語のオンライン会話ってどうなんだろう?」
「DELE対策をやりたいんだけど、どう進めればいいのだろう?」
「1クラスが30分や50分とあるが、間が持つのだろうか?」
こうした悩みを持っている方に、一つのやり方を提案します。
- 事前準備が無ければ意味は無し
- 予約した時間は「あなたの時間=あなたのお金」
- 投資効率を最大化して目標を達成
- オンライン会話をやるなら目的を明確にする
- オンラインスペイン語会話を始めようとしている方
- DELE対策をやりたい方(B1、B2向け)
日本帰国後、約10年は全くスペイン語にふれず、ほぼすべてを忘れた状態から勉強を再開しました。
仕事中に、あえてスペイン語で調べての読解練習(コソ勉)や、オンライン会話や、週末の図書館勉強で、DELE B1、B2をどちらもギリギリで取得しました。
DELEを目指すにあたり、作文と口頭は独学では出来ないので困りました。
週末に2時間、マンツーマンで教えてもらう以外はスペイン語のネイティブとは接点が無く、平日は帰宅時間も遅いので教室に通う事も出来ないので、必然的にオンラインスペイン語会話を選択せざるを得ませんでした。
幸か不幸か厳しい先生にあたる事が多く、そのおかげでオンライン会話を有効利用する事が出来たので、その方法を書いておきます。
準備無くレッスンを受けるのは意味が無い
- 予約したら準備は必須
最初の頃は予約をして何でもいいから話す、いわゆる雑談を筆者はやっていましたが、ある日、いつもの通り準備をしないで適当に話していると、
「この時間はあなたの時間なんだから、何をやるか事前に準備するべきだ。」
「ただおしゃべりをしていても、あなたの目標は達成できない。」
とハッキリ言われてしまいました。
日本人の感覚だと、口を開けて待っていれば何でも教えてくれる受動的な態度が小中高で身に付いてしまっているので、筆者も、
「あなたが先生なんだから、何をやるか考えるべきでしょ。」
「DELE取得したいって言っているんだから、あなたが準備するべき。」
と思いましたが、これは間違いでした。
仮に彼らが準備をし、口を開けて受動的に教えてもらっても、レッスンが終われば、頭の中から消えて行ってしまうでしょう。
やはり、主体的に準備をし、先生を使い倒すくらいでレッスン時間を使わなかったら、ただのお金の無駄になってしまうのです。
それ以降、準備が出来ていない時はレッスン前に、
「今日は準備が出来ていないから、1レッスン、有給休暇をプレゼント。」
とメッセージを送り、休みにしました。
これは自分へのいましめにもなりました。
事前準備
準備ですが、DELE対策であればテキストを使えばいいのですが、そうでなければ先生から勧められた準備をいくつか紹介しておきます。
- 日記
- 作文
- 新聞
- 仕事の手紙・メール
日記
中級レベル(B1)以下の方では身の回りの事を不足無く言える事が先ずは大事なので、トライしてみる事をおすすめします。慣れてきたら、全部書かずにキーワードだけをメモし、しゃべりながら頭の中で文章を組み立てるのも良いトレーニングになります。
作文・新聞
少し難易度は上がりますが、先生に言われたのは、
「自分の興味関心のあるテーマは選ぶな。」
でした。
やはり興味関心のあるテーマは積極的に単語を覚えたりしているので、敢えて興味関心の無いテーマを選ぶ事で、ボキャブラリーを豊富にする事が出来ます。
具体的な準備としては、
- 記事を読み
- キーワードを抜き出し
- 考えをまとめ
- 作文(もしくはキーワードのみでプレゼン)
となります。
仕事の手紙・メール
中上級レベル(B2)では避けて通れないフォーマルな作文です。これも常日頃からトレーニングしていないと、どれがフォーマルか、どれがインフォーマルな単語や表現なのかが混同してしまいます。結果、
「~ではございますが、それやっといて。」
と不思議なスペイン語を書いて、ネイティブの笑いを誘う事になります。
DELE対策(B1、B2)
作文
問題集を購入し、レッスン前に時間を測りながら作文をし、レッスンで添削してもらうやり方をおすすめします。
一つ注意点があります。
実際のDELE 筆記試験は手書きなので、時間を測りながら書く際も手書きで行なわないと、自分がどれくらい時間がかかるのかが分かりません。書き終わったら、PCのメモ帳にでも打ち直し、添削をしてもらいましょう。
口頭
実際の試験ではB1では15分、B2では20分の準備時間があるので、レッスン15分、20分前から準備をして、先生のskypeコールと共に準備を終了し、レッスンでは口頭試験のシミュレーションをしてもらう形ですすめましょう。
実際の試験と同じ切迫感を感じるためにも、レッスン15分、20分前から準備をするのがおすすめです。
B2を目指すなら更に
B1と比べると質問に対する答えも一段高いものを要求され、何よりもネイティブスピーカーに近い流暢さを求められるので、さっと流暢に答える練習をしておくことをおすすめします。
具体的には、
- 先生から質問
- 答える
- さらに「なぜ、そう思ったのか?」と質問
- さらに答える
- さらに「なぜ、そう思ったのか?」と質問
- さらに答える
- さらに「なぜ、そう思ったのか?」と質問
これを繰り返しましょう。
筆者はこのトレーニングを知らずに、初めてやった際には途中で答えに詰まり、
「こいつ、ケンカ売ってんのか?」
と思い、
「何が目的?ケンカしたいの?」
とオンラインごしに怒り、怒鳴った経験があります。それくらい答えにつまってしまうものです。
何度も繰り返すうちに自然に答えられるようになるので、それまではイライラしても耐えて頑張ってみる事をおすすめします。
投資対効果を最大にする
- エクセルを作って管理
やはり目標があったとしても、
「疲れているし・・・、」
「今日は忙しくて疲れているから、キャンセルしようか・・・」
となりがちですが、そんな時はエクセルを使って管理する事をおすすめします。
毎月のレッスン料合計 ÷ 総レッスン数 = 1レッスン当たりの金額
これが分かるシートを作成し、
「1レッスン当たり何円」
になっているのか把握できるようにしましょう。
オンライン会話のサイトでは
「1レッスンあたり○○○円!」
と安さをアピールしているものが大半です。
サボりが増えてしまうと、安いはずのオンライン会話の時間単価はどんどん上がってしまうし、予約されずに消えた当月のレッスンポイントは運営会社に寄付しているようなものです。
「スパニッシュオンライン」を選択
- 30分という区切りの良さ
ネットで検索するとスパニッシモとスパニッシュオンラインが二大勢力のようです。
スパニッシモも魅力的でしたが、筆者は働きながらの勉強だったので時間を確保しやすい1レッスン30分の「スパニッシュオンライン」を選択しました。
結局のところ、オンライン会話は
「どれにする?」
よりも
「どうやって使う?」
が重要なので、どちらでもいいと感じています。
時間があれば「スパニッシモ」、時間があまり取れないなら「スパニッシュオンライン」という選択もありです。
目標の明確化
- DELE対策は一つの良い目標となる
最後にスペイン語に限らず、語学を学習する上で、
「目標を明確にする。」
のが非常に大切です。
筆者の場合は、
「DELE B1, B2合格」
という、周囲にも言ってしまった明確な目標がありましたが、正直、何度も挫折しかかりました。
「そもそも、スペイン語なんて今の仕事に必要無いし、所詮、英語の陰に隠れたマイナー言語じゃん。やるだけ無意味かな。」
と自分の中で何度も言い訳をしてやめようかと思いました。
そんな時に思い出したのが、DELE合格という具体的な目標でした。
もし、
「外国語(スペイン語)を喋れるようになりたい。」
「外国の人とカッコよく外国語(スペイン語)で話したい。」
こうした漠然とした目標だったなら、
「まぁ、なんとなく出来たからいいか~。」
と諦めてしまったかもしれません。
ただでさえ語学は地道な努力が必要な勉強なので、途中で挫折する事を防いでくれる事にもなるので、明確なゴールを設定する事をおすすめします。
これで記事は終わりとなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事は筆者自身のスペイン語勉強を基にしています。
多少なりとも勉強の参考になれば嬉しい限りです。