「接続法と聞いただけで拒否反応。」
でも、
「直接法だけでは表現が豊かにならない。」
「接続法で表現を豊かにして、ネイティブともっと深い話をしたい。」
「DELE B1・B2、特にB2を獲得するには接続法は避けては通れない。」
こうした不安を筆者も持っていましたが、このドリルである程度解消されました。
- 接続法を網羅的に勉強出来る
- 解説がしっかりしているので参考書としても利用可能
- B1レベル(接続法現在)であれば、サラっとやるだけでOK!
- B2レベルは隅々まで勉強する必要有り
- 接続法をマスターしたい方
- DELE B1、B2を目指す方
日本帰国後、約10年は全くスペイン語にふれず、ほぼすべてを忘れた状態から勉強を再開しました。
仕事中に、あえてスペイン語で調べての読解練習(コソ勉)や、オンライン会話や、週末の図書館勉強で、DELE B1、B2をどちらもギリギリで取得しました。
「ん~、接続法・・・、雰囲気で!」
と、B1勉強時は軽く考えていましたが、B1の文法問題を取りこぼすもののB1合格、
しかし、B2準備を始めると問題は深刻化し、難易度の上がった接続法の文法問題はほぼ全滅、さらには作文、口頭を添削してくれる先生からも
「使い方がおかしい!接続法は勉強した?」
と突っ込まれるようになり、慌てて対策本を探しました。
基礎文法はドリルで何とかなった経験があったので、接続法でもドリルを探したところ、この本に出会いました。
内容
下記の解説、ドリル問題が掲載されています。
- 接続法現在
- 接続法の過去時制
- 独立文(quizá, tal vez等)
- 名詞節 願望、意思の動詞(querer, esperar等)
- 名詞節 依頼、命令、禁止、許可、忠告の動詞(pedir, ordenar等)
- 名詞節 感情の動詞(sentir, lamentar等)
- 名詞節 価値判断の表現(importante, suerte等)
- 名詞節 思考、知覚、伝達の動詞(pensar, sentir等)
- 名詞節 確実性の表現(seguro, claro等)
- 名詞節 名詞を用いた表現とその他の表現(pensamiento, esperanza等)
- 形容詞節
- 副詞節 目的の表現(para, con el fin de等)
- 副詞節 時の表現(cuando, según等)
- 副詞節 siを用いた条件の表現
- 副詞節 様々な条件の表現(en caso de que, a no ser que等)
- 副詞節 様態、理由、結果の表現(como si, ni que等)
- 副詞節 譲歩の表現(aunque, a pesar de que等)
- 命令文 肯定命令
- 命令文 否定命令
- 命令文 補足と復習
- 総復習
※ 目次より引用
優れている点
説明が丁寧
パートの最初にある説明は丁寧で、学習者が引っ掛かる
「どういった場合に接続法になるのか?」
が説明されています。さらには例文もしっかりと記載されているので、筆者が弱いパートの例文は暗記ソフトに例文を入れ、暗記してしまいました。
練習問題が十二分
穴埋めの基礎から、選択、接続法への書き換え、スペイン語作文まであり、正直なところ、お腹いっぱいになりました。
学習後も参考書利用可能
説明が丁寧なので、問題集としての利用が終わった後も
「この表現はどうだったかな?」
という時にはパラパラとめくり、調べる事が出来ます。
不要と感じた点
1.接続法現在、2.接続法の過去時制はいらない
接続法の学習者となれば、動詞活用はおおよそ感覚として身に付いているので、動詞の活用に割り当てるよりも、総復習問題がもっと欲しいと感じました。
B1を狙うだけならここまでいらない
あくまでも接続法をマスターするドリルなので、接続法現在のみが出題されるB1学習者にはオーバースペックの感じがあります。
しかし、B1を目指すという事は、その先にB2を目指しているという事とも言えるので、やっておいて損は無いと思います。
使い方
ドリルなので繰り返しやるに尽きます。しかし、問題をやっていると
「どうしてこの場合は接続法なんだろう・・・」
と疑問が出てくる事も多いので、オンラインでもいいので質問が出来る環境を構築しておくとスムーズに勉強を進める事が出来ます。
DELEのレベル
B1
あくまでも筆者の感覚となりますが、パラパラとめくり
「へー、こんな時は接続法なんだ。少し問題でもやってみるか。」
と、問題を解いて雰囲気を知る程度でB1は対応可能です。
B2
このドリルを完璧にすれば読解パート最後の文法問題は闘えるレベルに到達しますが、このドリルだけでは不十分だったというのが、筆者の経験です。
当然のことながら、接続法を使った入念なアウトプットを日頃から練習していないと身に付ける事ができないので、このドリルで体系を把握したら、口頭、作文でアウトプットを増やし、体に染みつけてしまう事をおすすめします。
表現の仕方に困った時は参考書のように使えるので、筆者は助けられました。
これで記事は終わりとなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
本記事は筆者自身がDELE B1/B2に向けて接続法の勉強をする際に用いた本や方法です。
多少なりとも勉強の参考になれば嬉しい限りです。