「DELE B2はどんな試験問題?攻略法は?」
「DELE B1との違いは?」
「どんなテキストや問題集を使えばいいの?」
「難易度は?独学は可能?」
「B2は就職や転職に有利?」
B1を3回、B2を2回も受験してしまったので、見えてくるものがありました。
- B1に引き続き、リスニングは別次元
- 文法問題はB1と比べて難易度アップ
- 作文のフォーマル表現は必須
- B2は独学で大丈夫
- 就職・転職での価値は「わき役(おまけ)」レベル
- わき役は主役を引き立たせる
- DELE B2の合格を目指している方
- DELE B2に落ちて勉強方法を見直している方
- DELE B2の価値が気になる方
日本帰国後、約10年は全くスペイン語にふれず、ほぼすべてを忘れた状態から勉強を再開しました。
仕事中に、あえてスペイン語で調べての読解練習(コソ勉)や、オンライン会話や、週末の図書館勉強で、DELE B1、B2をどちらもギリギリで取得しました。
ちなみにB1は2回落ちました。B2も1回落ちました(全部で5回受験)。
振り返ると、B2の試験勉強では苦手な部分に目を向けず、自分が楽しいと思える分野を重点的に勉強していたので2回も落ちました。
特にリスニング対策をおろそかにし、1回目は見事に撃沈しました。
(リスニングスコア:9.17/25)
その後、リスニングを頑張り、2度目の受験では相変わらずリスニングは微妙だったのですがギリギリ合格を果たしたので、この時の勉強方法を中心にまとめておきます。
試験概要と攻略法
読解・文法(Comprensión de lectura)
試験内容
順番 | 問題数 | 内容 | 解答方法 | |
---|---|---|---|---|
TAREA 1 | 6 | 読解 | 長文の内容把握 | 内容に合致する解答を選択(3択) |
TAREA 2 | 10 | 読解 | 4人が同一テーマで話した文章を読み、誰がどんな事を言ったのか把握 | ある内容について4人のうち誰が言ったのか選択(4択) |
TAREA 3 | 6 | 読解 | 長文内の空欄に、前後の内容と合致する短文を穴埋め | 8つの短文から6つを選択 |
TAREA 4 | 14 | 文法 | 長文内の空欄に、前後の内容と合致する単語を穴埋め | 内容に合致する解答を選択(3択) |
B1との違いや難易度
順番 | DELE B1 だと |
筆者の感覚 |
---|---|---|
TAREA 1 | TAREA 2 | 内容は一段難しいが、語彙レベルがB2になっていれば解答は比較的簡単 |
TAREA 2 | TAREA 3 | 比較が3人から4人、文章は長く少し難しいが、集中が切れなければ満点は狙える |
TAREA 3 | TAREA 4 | B1と同様に難しい。相応の時間消費は覚悟(20分超) |
TAREA 4 | TAREA 5 | 問題数は6から14になり、内容も格段に難しい |
- 70分
- TAREA 2は集中を切らさずに4人分を一気に読む
- B1と同様にTAREA 3の短文穴埋めは時間がかかる
- TAREA 4の文法問題は数、難易度ともにアップ
- TAREA 1 → TAREA 2 → TAREA 4 → TAREA 3
TAREA 1は長文の内容把握なので、語彙で引っ掛からなければ難しさは感じません。
TAREA 2はポイントの通り、4人の意見を集中して一気に読んでしまうと設問に取り掛かりやすくなります。その際、
- 読む前に問題文に目を通して、何が問われるか確認
- 4人の話の違いを整理しながら読む
これらに気を付けると、解答が楽になります。
TAREA 4の文法問題はTAREA 3の前にやってしまう事をおすすめします。
B1と比較し、数・難易度ともにアップしていますが、読みながら直感で解答できる「サービス問題」はあります。TAREA 3を先に行ない、時間を取られると、
「ヤバい!時間が無い!」
と焦りながら解答し、「サービス問題」を落とすのは勿体ない。
TAREA 4を先にこなし、十分な時間を確保した上でTAREA 3の短文穴埋めに取り掛かると気持ちの余裕を持てます。
TAREA 3の短文穴埋めはB1と同様、相変わらずの難しさ。
リスニング(Comprensión auditiva)
試験内容
順番 | 問題数 | 内容 | 解答方法 |
---|---|---|---|
TAREA 1 | 6 | 短い会話(登場人物2人) | 誰が何を言ったのか合致する解答を選択(3択) |
TAREA 2 | 6 | 女性と男性の会話 | 会話内容について2人のどちらが言ったのか、両方とも言っていないのか選択(3択) |
TAREA 3 | 6 | あるテーマに関するインタビュー(インタビューアーと専門家) | 内容に合致する解答を選択(3択) |
TAREA 4 | 6 | 6人が同一テーマでそれぞれ話す | 9つの短文から内容に合致する短文を選択(9短文中、6短文) |
TAREA 5 | 6 | 独白(モノローグ) | 内容に合致する解答を選択(3択) |
B1との違いや難易度
順番 | DELE B1 だと |
筆者の感覚 |
---|---|---|
TAREA 1 | TAREA 1 | B1:留守電等のメッセージ(1人)→B2:会話(2人) 慣用表現や熟語が分からないと答えられない設問がある |
TAREA 2 | TAREA 5 | 会話が長く、内容も複雑。問題文も長くなっている |
TAREA 3 | 新規 | 聞きながら、内容把握をしながら、問題文・選択肢を読みながら、解答を探すのは難しい |
TAREA 4 | TAREA 4 | 選択肢の短文は数語長くなり、内容も抽象化して迷う事が多くなる |
TAREA 5 | TAREA 2 | B1よりも独白は長く、内容も複雑。 TAREA 3と同様に同時進行(聞く、把握、問題文・選択肢)能力が問われる |
- 40分
- 全体を通して慣用表現や熟語に要注意
- TAREA 3とTAREA 5の山2つ
- TAREA 1, TAREA 2, TAREA 4を取りこぼさない
「B2もリスニングは別次元だった」
これが正直な感想です。
B1でも書きましたが、試験場で会った受験者と話しても同じことを聞きました。
TAREA 3、TAREA 5は、B1のTAREA 2と同じで、
「インタビュー、独白(モノローグ)を聞きながら、内容を把握し、問題文を読んで、3択から解答選択。」
という、高度な同時進行能力が試されます。
話が始まる前、話が終わった後に解答選択する時間は数十秒ありますが、
「ん?これはどうだったっけ?」
とじっくり考える余裕は全くありません。
それに対し、TAREA 1, TAREA 2, TAREA 4は若干余裕があるので、ここで取りこぼさないようにする必要があります。
全体を通して慣用表現や熟語が解答のキーワードになる事が多い印象でした。
作文(Expresión e interacción escritas)
試験内容
順番 | 内容 | 文字数 | 備考 |
---|---|---|---|
TAREA 1 | ある事柄に関して、フォーマルな文章で問合せや要求をする(メール、手紙形式のいずれか) | 150-180文字 | 試験開始後、この設問に関する内容のニュースやアナウンスを聞き、 聞き取った内容を作文に織り交ぜる |
TAREA 2, OPCIÓN 1 | グラフや表から、際立っている点、データの比較をし、4~5個の指示に沿って作文をする | 150-180文字 | データ分析 |
TAREA 2, OPCIÓN 2 | アナウンス、ブログ、広告等を読んでから、4~5個の要求に沿って作文をする | 150-180文字 | 書評 |
B1との違いや難易度
順番 | DELE B1 だと |
筆者の感覚 |
---|---|---|
TAREA 1 | 新規 | フォーマル表現は必須 |
TAREA 2, OPCIÓN 1 | 新規 | 4~5個の指示から外れずに作文すれば、難しい印象は無い |
TAREA 2, OPCIÓN 2 | 新規 | 4~5個の指示から外れずに作文すれば、難しい印象は無い |
- 80分
- 指示事項には従順になる
- TAREA 1では途中で聞くニュースやアナウンスを織り交ぜる
- TAREA 2の選択は好き嫌いで
- 難しい表現で自滅しない
B1と同様、各TAREAの指示事項に従うのは絶対です。
書き始めると、ついつい話を膨らませたり枝葉を付けたくなります。
特にB2レベルになると、思い浮かんだ内容を文字にする能力も高くなっているので、なおさら指示事項を遵守する必要があります。
気を許すと、大きく脱線する事もあります。
TAREA 2の選択は得意な方を選択するのが良さそうです。
筆者は仕事でデータ分析をよく行なっていたので、OPCIÓN 1のデータ分析を簡単に感じました。
OPCIÓN 2は書評なので、いろいろと思い浮かんでしまい、収集がつきにくいと感じました。
OPCIÓN 1の指示事項は
- データ比較
- 際立っているデータの抜き出し
- データから言える事実
- 結論
と、お決まりの型です。
最後にどちらのOPCIÓNにも言えますが、難しい表現を使って間違えて減点されるよりも、平易な文章で指示通り書く方が無駄な失点を防げます。
口頭(Expresión e interacción orales)
試験内容
順番 | 内容 |
---|---|
準備 | 別室でTAREA 1、TAREA 2それぞれ2つの選択肢から1つずつを選択し、 20分で話す事を準備 |
TAREA 1 | あるテーマに対する6つの意見から、最低4つを選び、メリット、デメリットを客観的に述べる(3分) その後、試験官と質疑応答(2分程度) |
TAREA 2 | 写真描写、設問の指示に沿ってストーリーを述べる(2分) その後、試験官と質疑応答(2分程度) |
TAREA 3 | アンケート2種類の中から1つを選び、2~3分で日本だったらどうか?自分だったらどうか?を考え、回答していく。 その後、スペインでの回答結果が提示されるので、その違いについて感想や考えを即興で述べる |
B1との違いや難易度
順番 | DELE B1 だと |
筆者の感覚 |
---|---|---|
TAREA 1 | 新規 | 6つの意見で、直感的にメリット・デメリットが出てこないものにハマらなければ難しくはない |
TAREA 2 | TAREA 3 | B1:写真描写のみ → B2:写真描写+指示に沿ったストーリー作り |
TAREA 3 | 新規 | スペインでの回答結果提示後は、即興で相違点を話さないといけないので パニックになると支離滅裂になる可能性有 |
- 80分
- TAREA 1、TAREA 2の準備時間配分は、それぞれ15分、5分
- TAREA 1は直感的に客観的に
- TAREA 2は写真描写よりもストーリー
- TAREA 3は思った事を喋りまくる
TAREA 1
準備ではTAREA 2の準備も考えると15分で終わらせる必要があります。
(TAREA 2の準備に5分確保)
6つの意見を頭から読んで、直感でメリット、デメリットが浮かんだものからメモ書きします。ここでは自分の感想では無く、客観的な意見を述べます。
例えば、教育に関してこんな意見があります。
「全世界の人々が教育を受けられるように保証すべきだ。」
これに対するメリット・デメリットとしては、
「メリットは、世界の非識字率が下がり、将来は失業率も下がるだろう。」
「途上国は出来ない。先進国が援助するなら負担が増える。それがデメリットだ。」
意見やアイデアを実施した場合のメリット・デメリットを可能な限り客観的に考えます。
意見は6つあるので、直感的に思いつかないものに引っ掛かると時間の浪費になります。
あとは試験官の部屋で、出来る限り紙を見ないで流暢に話すだけです。
TAREA 2
B1では写真描写だけで良かったのですが、B2では指示に沿ったストーリーも考える必要があります。
筆者は「祭りの準備で、巨大なパエリアを公園で準備する数人の関係者」の写真を選択しました。
問題の指示で、
「この後、何が起きたか?」
とありました。
空に鳥が映っていたので、
「用意をしていたら、鳥が落ちてきて、パエリアに入ってしまった。結局、祭りでパエリアを提供できずに、参加者は怒ったり、残念がったりした。」
とイメージし、話をしました。
DELEの試験官をしている先生によれば、ここは自由な発想で何の問題もないとの事です。
TAREA 3
ここでは即興で話す事が求められます。
スペインでの回答結果提示後は時間の猶予が無いので、数字の違いがあった項目は即座に、
「この結果は驚きです。何故ならスペインでも同じだと思っていた。でも、日本人の性格が~だから、~だと思う。」
と、思いつきで喋る事が必要です。
DELEの試験官の先生に言われたのは、
「詰まってしまったら得点は取れないから、とにかく喋る。」
との事でした。
分野別対策(勉強方法)
読解・文法
語彙
- どこまで積んでも不安
B2の読解では必ず分からない単語は出てきます。
分からない単語は前後から推測すればいいのですが、知っていれば読解スピードは上がります。
であれば、語彙力は試験前日まで高めておく必要があります。
問題集内の分からない単語を潰す事に始まり、基礎(A - B1)、応用(B2 - C2)までの単語・熟語を覚えるために、筆者は下記リンク記事内の単語帳を利用しました。
さらに、読解・文法、リスニングでは慣用表現が問題のキーワードになるので、下記リンク記事内の慣用表現・ことわざ集を暗記し、オンライン会話で実際に使い、身に付けました。
文法(接続法も)
- 基礎文法を完璧にする
- 接続法マスター
- 中級レベルの参考書
基礎文法に不安がある状態ではB2の文法問題の「サービス問題」は解けません。筆者は不安な箇所(比較級)を下記リンク記事内の基礎ドリルに戻り、不安がなくなるまで繰り返しました。
接続法現在だけだったB1と比べ、B2ではあらゆる時制で出題されるので、接続法をマスターする必要があります。筆者は下記リンク記事内のドリルを利用しましたが、出題数も多く十二分な量でした。
B2の文法問題を解いていると、
「何故この選択肢??」
と疑問を感じる事が多々あります。そんな時に初級文法書では歯が立ちません。
筆者はスペイン語学習を再開した頃、背伸びをして購入した下記リンク記事内の参考書がありました。
B1受験勉強時には全く使わなかった下記リンクの参考書の出番が増えて、
「ようやく俺も、この参考書が使えるようになったか~。」
と満足しました。
問題に慣れるには問題集内の文法問題を解けば十分ですが、筆者は不安があったので下記(ページ下部)の問題集も利用しました。
問題も解説もスペイン語ですが文法理解は深まりました。
読解
- 総合問題集+スペイン語を読みまくる
総合問題集を繰り返し行うのも良い方法ですが、毎日スペイン語記事を読む事が読解力向上につながります。
筆者は「BBC Mundo」の記事をおすすめします。
一記事が長く、集中力を持続させないと意味が取れなくなる記事ばかりです。
逆に、
「International Press en español」
だと、一記事が短いので集中を持続させる必要もなく、読解力向上にはつながりません。
リスニング
- 新鮮素材で毎日シャドーイング
問題集のリスニング問題を繰り返し解いていると、耳が慣れてきて正解率も上がりますが、リスニング力が強化されている訳ではありません。
リスニング力を強化する為には初めて聞くスペイン語を即座に把握するトレーニングが必要です。
筆者は1回目のB2受験に失敗してから、ほぼ毎日「NHK WORLD-JAPAN」のPodcastを利用して、シャドーイングの訓練をしました。その方法は、
「NHK WORLD-JAPAN」を使うメリット
- 毎日アナウンサーが変わる
- 平日14分、休日9分とコンパクト
- トレーニングは1時間以内で終わる
アナウンサーは中年だったり若い女性や男性なので、それぞれ喋り方が違うので聞き取る練習にもなります。
録音時間が長い平日であっても14分なので、
「シャドーイング3回+単語調べ」
は、1時間あれば終わります。
さらに毎日更新され、日本のニュースが中心なので、
「ニュースで言ってた単語、スペイン語だと何て言うんだろう?」
も解決してくれます。
筆者はこれを3ヶ月ほど続けたところ、スペイン語を聞いていると意味が湧き上がってくる気味の悪い体験をしました。
シャドーイングの方法や教材については下記リンク記事に書いています。
作文・口頭
- オンライン会話でボコボコ添削される
- フォーマル表現をマスター
- 手書きで書きまくる
オンライン会話
作文も口頭もネイティブにチェックしてもらい、ボコボコにされる事が上達の近道です。
筆者は作文も口頭も添削され過ぎて、ひたすら自信を無くしました。
特に口頭試験のシミュレーションでは、
「もっと流暢に話せないと合格は難しい。」
と何回も指摘され、もうダメかもしれないと落ち込んだ日もありました。
しかし、辞めずに続けていれば進歩はするようで、何とか合格にこぎ着く事が出来ました。
詳しいオンライン会話の利用方法については下記リンクに書いています。
作文
TAREA 1では必ずフォーマル表現で書かないといけないので、覚える必要があります。
筆者は遠い昔、フォーマル表現をパクリながら使ったものの、完全に忘れていたので下記の本でフォーマル表現をひたすら暗記し、使う練習をしました。
本番では手書きなので、作文の練習は必ず手書きにしないと感覚を掴めません。
筆者は大学ノートで1行あたり何語書いているのかを数え、行数の目安をつけてから1問につき40分で書く練習をしました。
これを繰り返すと、40分で150-180文字に収められるようなります。
総合問題集と過去問
問題集
筆者はB2受験まで時間があったので問題集を3冊こなしました。それぞれ一長一短がありましたが、どれも練習になりました。詳しい比較は下記リンク記事をご覧ください。
過去問
問題集をこなせば、過去問を解く必要は無いですが、DELEの雰囲気を知る為にも一度は目を通されることをおすすめします。
難易度と独学
難易度
- B1から一段登る、それが意外と大変
当たり前ですが、B2は4技能全てでB1より一段レベルアップする必要があります。
DELEでは、リーディングとライティング、リスニングとオーラルがセット(合計ポイント)になり、それぞれのセットが基準点を上回れば合格です。
苦手な分野をカバーする戦略を取り、合格する事も可能です。
しかし、どこかに「すき間」がある状態で合格しても、「スペイン語中上級者」だと堂々と言えません。
筆者の場合、特に苦しんだのはリスニングでした。
B1ではリスニングは6割しか取れず、レベルアップするのが大きな課題でした。
リスニングとオーラル(口頭)はセットなので、口頭試験の得点がリスニングをカバー出来れば合格可能なので、
「ベラベラ喋りまくって、リスニングをカバーしよう。」
と目論んでいましたが、ある公的機関の関係者から、
「いびつな得点で合格しても、総合的なスペイン語技能は無いとみなされる。」
と聞いてしまい、仕方なくリスニング能力を必死に強化しました。
B1合格時にリスニングの力不足を認識していながら、こざかしい戦略を立て、課題に真剣に取り組まず、1回目は撃沈しました。
このようにB2は弱みを突いてくる「いやらしい敵」なので注意する必要があります
独学
- オンライン会話があれば、独学でいける
- つまらないコミュニティに巻き込まれるくらいなら独学
筆者はオンラインスペイン語会話以外は利用しませんでした。
周囲にはB1、B2勉強者はおろか、スペイン語を勉強している人も皆無な状況で勉強を進めました。
それでも合格は可能です。
どこかの語学学校やスペイン語学習コミュニティに参加しようか迷いましたが、
「同じ目標を目指す仲間」
「仲間同士、刺激を与え合う」
は、
「同じ妄想をする仲間」
「仲間同士、傷を舐め合う」
にしばしば変わる事から、参加を踏みとどまりました。
仲間と雑談する暇があったら、単語の一つでも覚えた方がゴールには確実に近づきます。
語学に限らず、「烏合の衆」が何かを成し得る事はありません。
B2の就職・転職における価値
- 語学はわき役
- わき役が居なければ主役は引き立たない!
とあるスペイン語圏に工場を持つ企業との面接の際、やっと取れたB2について何か聞かれるかとワクワクしていましたが、
「スペイン語はB2ですか。ところで経営企画と情報システム業務について・・・」
とサラリと流され、ショックを受けました。
この瞬間、仕事における語学の位置づけを痛感しました。
いくら頑張ったところで、語学は本業のわき役にすぎません。
これが現実です。
筆者で言えば、経営企画、情報システム業務が主役で、スペイン語はわき役です。
「語学しかアピールポイントのない応募者は無価値。いらない。」
と選考する立場の頃は騒いでいた筆者ですが、彼らがどれくらいの努力をして語学力を得ていたのか、B2の勉強を通して知りました。
ただ現実は厳しく、C2を簡単に取れるレベルであれば、語学を主役にして仕事も出来そうですが、B2レベルでは主役が必要です。
それでも筆者はC1に向けて勉強をしています。語学勉強に終わりはありません。
これで記事は終わりとなります。
全て詰め込んだので長文になってしまいましたが、
最後までお読みいただきありがとうございます。
本記事は筆者自身のDELE B2の勉強を基にしています。
多少なりともスペイン語の参考になれば嬉しい限りです。
文法問題集リンク
edelsaの問題集は、なぜか解答が別売りです。
2020年5月22日現在、アマゾンのページの表記が「フランス語」と間違っています。